企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は12月中旬、「証券業界の給与の満足度が高い企業ランキング」を発表した。証券業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「給与の満足度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「証券」「ネット証券・ネット銀行」「グローバル金融」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上評価が寄せられた企業。対象期間は、2016年4月~2018年3月。
1位は「SMBC日興証券」で、給与の満足度は3.77。2位以降、「野村證券」(3.76)、「大和証券」(3.42)、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」(3.22)、「みずほ証券」(3.00)と続く。
SMBC日興証券「家賃補助も充実しており、自らマンションを選べる点は申し分なし」
1位のSMBC日興証券については、
「入社初年度の給与としては、非常に満足出来る金額。他業界に入社した同期と比べても、これ以上の金額はなさそう。また家賃補助も充実しており、自らマンションを選べる点は申し分なし」(コンサルティング営業/20代前半男性/年収360万円/2012年度)
といった口コミが寄せられている。同社は、野村證券、大和証券と共に3大証券と言われていた旧日興証券。同社が1999年にシティグループと提携し、主に証券業を承継したのが「SMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)」だ。
同社は入社後2年を「集中育成期間」と位置づけ、集合研修やOJTなどで徹底的にフォロー。AFPやCFP、証券アナリストの資格取得のための支援体制や、留学や語学研修など、グローバルな感覚を養うための制度もある。
社員の勤務時間縮小にも注力。有給休暇の取得促進を意図した独自の休暇制度や社員や家族の誕生日などに取得できるメモリアル休暇、ボランティア休暇、早帰りの日の設定といった取り組みを行っている。
女性活躍推進も重要視し、妊娠中は勤務時間内の通院を、育児中には特別休暇や残業の制限を認めるなど、仕事と育児の両立をサポート。復職時にブランクの影響が出ないよう、セミナーや面談などの支援体制がある。同社の育児休業後に復職する女性社員の比率は97%(2017年実績)、女性管理職比率は11.6%(2018年9月末)と、業界内でも高い水準だ。