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ストレスで顔半分が突然歪んでしまった女性「心を大切にすることが自分を愛することと気づいた」(米)

2020年01月04日 21:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

朝起きると突然顔半分が麻痺に(画像は『Media Drum World 2019年12月17日付「Woman Who Feels Like She Has Been Punched In Her Face Wakes Up With Half Of Her Face Paralysed」(IMAGE:MDWFEATURES / DANIELLE FERGUSON)』のスクリーンショット)
アメリカで朝、起きた瞬間に顔面神経麻痺にかかり顔半分が歪んでしまった女性の一報が届いた。彼女は笑顔を作っても顔半分が無表情でこわばって見えるため、家族以外の人を避けるようになった。原因はストレスによるものだが、人ごととは思えない彼女の病気に多くの人が関心を寄せている。『Media Drum World』『Mirror』などが伝えた。

顔面神経麻痺の6割が「ベル麻痺」と呼ばれるもので、顔面神経の損傷により顔面がうまく動かせなくなる病気である。その直接の原因ははっきりと分かっていないが、米カリフォルニア州に住むダニエル・ファーガソンさん(Danielle Ferguson、29)は、医師からストレスが原因だと告げられた。

ダニエルさんは昨年8月に、体がひどく疲れて無気力な状態が続いたという。風邪とも思ったようだが、熱や咳などもなく悪寒を感じることもなかった。ところがそのうちに舌が麻痺するような感覚に襲われ、顎がまるで殴られたかのように痛み出したが、彼女はそのままベッドに入り就寝した。

しかし翌朝、目を覚ましたダニエルさんは顔の右半分が麻痺していたのだ。すぐさま両親によって緊急病院へと連れられ診断を受けたところ、医師からは顔面神経麻痺の一種のベル麻痺であることが告げられた。そして、経口ステロイドと抗ウイルス薬を処方された。

ベル麻痺の原因としてウイルス説が有力とされているが、ダニエルさんの場合はストレスが免疫力の低下を引き起こし、ベル麻痺を発症したと見られている。

その多くは半年ほどで完治するようだが、ダニエルさんはあまりにも歪んだ自分の顔にかなりのショックを受けたようだ。笑顔をつくっても顔が引きつったような不自然な表情になってしまい、自分の顔に自信が持てなくなった彼女は徐々に家族以外の人達と距離を置くようになった。

しかしダニエルさんはInstagramで同じ悩みを抱える人たちが集まるコミュニティがあることを知り、自分の身に起きたことを素直にそこで共有することができた。そして次のように語った。

「コミュニティのメンバーは私と同じ経験をしており、私の存在がまた彼らの励みになったのです。もし私の存在がたった一人でも、誰かの助けになるのであれば私は手を差し伸べることでしょう。」

「私は自分を愛するということは、自分を素敵に見せるとか自分の顔がどんな風に見えるとかいうのではなく、いかに自分自身の心や魂を育てて大切にするかということに気づいたのです。」

ダニエルさんは自分が顔面麻痺になったことで、見た目にこだわることより自分が自分であることに自信を持って生きることを学ぶことができたと感じているようだ。彼女は今でも鍼治療と頭蓋仙骨療法を受けているが、その効果は徐々に現れ、顔の麻痺は良くなってきているとのことだ。

栄養士として働くダニエルさんは、以前はストレスを抱えながら日々忙しく働いていた。当時は自分がストレスを感じているとは思っておらず、一生懸命働くことに価値を感じていたという。そんな彼女の顔面麻痺について、多くの人が他人事とは思えなかったようだ。

SNS上では「出産後に妻が同じようなことがあった」「私の従兄弟もストレスが多い時期に顔面麻痺になったよ」といった声があがり、意外にも多くの人が発症していることがうかがえる。責任感が強く勤勉な人ほどストレスを感じることが多いようだが、できるだけ自分を労わるような生活を心がける必要があると言えるだろう。

画像は『Media Drum World 2019年12月17日付「Woman Who Feels Like She Has Been Punched In Her Face Wakes Up With Half Of Her Face Paralysed」(IMAGE:MDWFEATURES / DANIELLE FERGUSON)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)