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ゾゾタウン買収が影響か?ファストリ柳井正がソフトバンク社外取締役を退任

2019年12月29日 15:42  Fashionsnap.com

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ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 柳井正(2018年10月撮影) Image by: FASHIONSNAP.COM
ファーストリテイリング(以下、ファストリ)の柳井正会長兼社長が、12月31日付でソフトバンクグループの社外取締役から退任する。同氏は2001年から18年間在任し、ソフトバンク創業者の孫正義氏とも親交が深い。柳生氏の退任は「本業(ファストリ事業)に専念するため」とされているが、ファッション業界ではグループ傘下のZホールディングス(ZHD)によるZOZO買収を利益相反行為と捉えたのではないかとも囁かれている。

 Zホールディングスは今年11月にZOZOへの株式公開買い付け(TOB)を実施。国内最大のファッション通販サイト ゾゾタウン(ZOZOTOWN)を買収することでZホールディングス傘下のヤフーなどと連携しEコマース事業のサービス拡大を加速させる狙いがある。9月に行った買収発表会見でZホールディングスの川邊健太郎代表取締役は「2020年代前半にEコマース取扱高(物販)国内ナンバー1が射程圏内になる」とコメントしていた。ゾゾタウンは1,300以上のショップから7,300以上のブランド(2019年9月末時点)が出店しているが、「ユニクロ(UNIQLO)」や「ジーユー(GU)」などは出店していない。
>>ヤフーがZOZOを4000億円で買収、EC事業の取扱高は楽天やAmazonが射程圏内に
 ファーストリテイリングの主力事業ユニクロでは、2019年8月期のEコマースの売上高は国内・海外ともに前年同期比約30%の増加と急成長。グループ全体で現在11%程度のEC化率を30%に引き上げることを目指している。
【インタビュー】Google、ルメール、ZOZO...ユニクロ柳井社長がパリで語ったこと(2018年10月掲載)