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独身者の帰省事情、男女で差 - 約9割の男性が「楽しみ」、女性は24%にとどまる

2019年12月28日 11:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
年末年始、実家への帰省を予定している人は多いかもしれない。とくに未婚者であれば、夫婦間や子どもたちと日程調整も不要で、身軽に行動できるというメリットもある。実家では両親が、遠く離れて暮らす息子や娘との久しぶりの再会を心待ちにしている、そんな光景も目に浮かぶ。

今回はマイナビニュースの独身男女会員300名にアンケートを実施し、「実家への帰省を楽しみにしているかどうか」を聞いた。

Q.あなたは年末年始に合わせて、実家へ帰省する予定がありますか

「はい」(73.0%)
「いいえ」(27.0%)

Q.帰省する期間はどれくらいですか

1位「1~2泊」(73.5%)
2位「3~4泊」(12.8%)
3位「5泊以上」(7.3%)
4位「日帰り」(6.4%)

Q.帰省は楽しみですか

「はい」(45.2%)
「いいえ」(54.8%)

Q.その理由を教えてください

○■「楽しみ」

・「甥っ子たちと久々に会えるから」(41歳男性/その他/販売・サービス関連)
・「久しぶりに両親に会ってゆっくりできる」(38歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「美味しいご飯がある」(42歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「何もせずにゆっくり休める」(24歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「家事や洗濯をしなくて、ゆっくり過ごせるので」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「学生時代の友だちと会える」(42歳男性/食品/その他技術職)
・「大好きな風景や美味しいもの、温泉を堪能できる」(48歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
・「ゆっくりくつろぎ、次の目標に向かって英気を養える」(35歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「特にやることはないけれど、ゆっくりできる」(26歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「あまりゆっくりできるわけではないが、旧友と会うことができる」(47歳男性/教育/専門サービス関連)

○■「楽しみではない」

・「することがなくてつまらない」(36歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「出かけるのが億劫だからです」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「料理を手伝わされる」(34歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「家族、親戚などに結婚や出産をせかされる」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「帰ってもやることがなくて、退屈」(39歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「親族のご飯や相手に追われるので」(35歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「何もすることがないので」(29歳男性/その他/その他・専業主婦等)

Q.帰省中はどのようにして過ごしますか

・「テレビ見てご飯食べて、ゲームをする」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「テレビを見たり酒を飲んだり、リラックスする」(24歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「テレビやスマホでのんびり過ごす」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ツイッターで情報を調べたり、アニメを見る」(24歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「家で両親とゆっくり過ごすと思います」(38歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「旧友と会ったり、親類と会ったりすると思う」(47歳男性/教育/専門サービス関連)
・「久々に会う人と交流したり、美味しい料理を堪能する」(44歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「家族、親戚と初詣行き、地元の知り合いと飲みにいく。あとは家で、とにかくゆっくりする」(38歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「温泉でまったりしたいです」(48歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
・「帰省した場所周辺にしかない施設を満喫する。疲れたら、ごろ寝をする」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「こたつで丸くなる。鍋や大人数で食べるご馳走など、普段食べない美味しいものを食べたい」(31歳男性/農林・水産/専門職関連)
・「普通に紅白みたり、正月番組みたり、おせち食べたり、初もうでに行ったり、いろいろすると思う」(20歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「親戚のご飯を作ったりします」(35歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「散らかった部屋を片付けたいです」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)

Q.帰省をしない理由を教えてください

・「家族と疎遠なので」(46歳女性/農業協同組合/事務・企画・経営関連)
・「実家暮らし。親戚はすべて地元在住だから」(43歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「帰省するところがない」(41歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「実家が遠いので。帰るにはお金がかかりすぎるので帰れない」(34歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/IT関連技術職)
・「人ごみの多い時期をはずして帰省している」(49歳男性/サービス/営業関連)
・「来年のGWに帰省するつもりなので。今回は見合わせました」(48歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「道路が混んでいるから」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「期間が短いから」(43歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「仕事が年末まである」(36歳男性/住宅・建材・エクステリア/営業関連)
・「旅行に行くから」(49歳男性/商品取引/その他・専業主婦等)
・「飼い猫がいるので」(45歳男性/その他/クリエイティブ関連)

○■総評

調査の結果、実家へ帰省する予定がある独身者は73.0%と、全体の4分の3近くが帰省予定であることがわかった。帰省する期間は、「1~2泊」が73.5%で断然1位に。以下、2位「3~4泊」(12.8%)、3位「5泊以上」(7.3%)、4位「日帰り」(6.4%)と続いている。

帰省予定者を男女別に見てみると、男性では帰省の予定がある人は全体の55.2%であるのに対して、女性では85.7%に達しており、女性は帰省する傾向が極めて高いことがわかる。やはり、親元を離れて一人暮らしをする娘に対しては、年末年始くらいは帰って来てほしい、という親の希望が反映した結果なのだろうか。

「帰省は楽しみですか」という問いには、「はい」が45.2%、「いいえ」は54.8%と、「楽しみではない」という人がやや優勢な結果となった。これを男女別に見てみると、男性では「楽しみ」の割合が91.3%と圧倒的多数が帰省を喜んでいるのに対して、女性ではわずか24.0%にとどまる。女性は帰省する割合が多いのとは裏腹に、必ずしもそれを喜んではいない、という結果となった。

それぞれの理由を尋ねると、「楽しみ」では「何もせずにゆっくり休める」「美味しいご飯が食べられる」「久しぶりに両親や知人に会える」などが主な理由として挙がった。特に「ゆっくりできる」というコメントが目立っており、気兼ねのない実家で心身ともにゆったりと過ごすことを楽しみにしている人が多い印象だ。

反対に「楽しみではない」理由としては、「何もすることがない」「家事を手伝わされる」「親や親戚の相手をするのが面倒」などの声が寄せられている。

「帰省中はどのようにして過ごすか」を聞いたところ、「のんびり過ごす」「久々に会う人と交流する」「美味しい料理を堪能する」「温泉でまったり」などが主な回答となった。これらは先に聞いた、「帰省が楽しみ」な理由と重なる内容となっている。

また、今回帰省をしない人にその理由を聞くと、「実家暮らしなので」「実家が遠い」「仕事がある」「スケジュールが合わない」「時期をはずして帰省」などが寄せられている。これらは主に物理的な理由だが、中には「家族と疎遠なので」といった、なにやら複雑な事情がありそうなケースも見受けられた。

今回の調査では、実家への帰省に対する受け取り方に男女間で顕著な差が見られた。これについては、帰省を「楽しみ」と回答した38歳女性のコメントが印象的だ。彼女は、「選択肢が『楽しみ』『楽しみではない』の2つしかないので……」と断りを入れつつ、「干渉されるのは嫌だけど、何もせずゆっくり出来るのは嬉しい。また、両親が喜ぶので」という複雑な心境を吐露してくれている。親元を離れて暮らす独身女性の"リアル"は、まさにこんなところにあるのかもしれない。

調査時期: 2019年12月7日
調査対象: マイナビニュース独身男女会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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