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次期Galaxyは「Galaxy S20」? Galaxy Foldにはガラス採用の噂も

2019年12月28日 08:41  リアルサウンド

リアルサウンド

 Samsungが手がけるスマホシリーズであるGalaxyの次期モデルに関するリーク情報が、またひとつ明らかになった。次期Galaxy Foldに関する新情報もリークされ、一連のリークからは同社の強気の開発姿勢がうかがえる。


(参考:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開記念 「Galaxy Note10+」“ダークサイドモデル”限定発売


・2020年にちなんだモデル名
 US版Engadgetは27日、次期Galaxyの名称に関するリーク情報を伝える記事を公開した。リーク情報の発信源は、Samsung製品のリークで有名なツイッターアカウント「Ice Universe」である。同アカウントのツイートによると、次期Galaxyは「Galaxy S11」ではなく、「S20」になるというのだ。この「20」という数字は、次期Gaalxyがリリースされる西暦が2020年にちなんだものである。


 US版Engadgetの記事は、「S20」という名称を採用するメリットをふたつ指摘している。ひとつめのメリットは、2020年に名称に「20」を含むスマホをリリースすることによって、カジュアルなユーザの注意をひくことができることだ。もうひとつは、モデル名のナンバリングを「20」に上げることによって、ライバルであるAppleが開発するiPhoneのナンバリングを追い越して先進性をアピールできることである。


 ちなみにSamsungがスマホのモデル名のナンバリングをスキップする事例は、過去にもあった。例えば、Galaxy Noteシリーズは「Note 6」がスキップされ「Note 7」がリリースされた。


・3機種体制で最上位モデルはToFセンサーを実装
 次期Galaxyに関しては、すでに相当量のリーク情報が流布している。CNETは26日、次期Galaxyに関する一連のリーク情報をまとめた記事を公開した。まず次期Galaxyは、Galaxy 10シリーズを踏襲して画面サイズが異なる3モデルをリリースすると推測されている。画面サイズは小さいものから6.2インチあるいは6.4インチ、6.7インチ、そして6.9インチとなる。スマホの形状は、すべてのモデルで側面が湾曲したデザインが採用される。


 リアカメラはトリプルカメラを基本とする。実装されるのは108メガピクセルのメインカメラ、超広角カメラ、そして望遠カメラである。カメラはiPhone 11 Proのようにスマホ本体からやや突出する。加えて、最上位モデルにはToFセンサーが実装される。ToFセンサーを実装すると被写体の立体的な位置情報が精確に取得できるので、モバイルAR機能を充実させることができる。


 5G対応に関しては、3モデルすべてで対応する。もっとも、日本における5G対応は通信キャリアによって異なるので注意が必要だ。ちなみに総務省が管轄する電話網を管理する総合通信基盤局が発表した資料によると、ドコモが「2020年春」、AUが「2020年3月」、ソフトバンクが「2020年3月頃」となっている。


 3モデルの価格は搭載するストレージ量による変動を考慮しても、その多くが1,000ドル(約110,000円)を超えるのが確実と見られている。価格上昇の原因は、やはり5Gに対応するためである。


 最後に発表時期については、毎年2月末にスペイン・バルセロナで開催されている世界的なモバイル機器のイベントMWC(「Mobile World Congress」の略称)の直前と予想されている。今年は2月24日から27日まで開催されるので、2月11日あるいは18日が有力候補だ。


・次期モデル名は「Samsung Ultra Thin Glass」?
 Samsungが今年リリースした折り畳み型スマホであるGalaxy Foldの次期モデルについても、リーク情報が流れている。先述のツイッターアカウント「Ice Universe」のツイートによると、次期Galaxy Foldの画面にはガラスが採用されるというのだ。ガラスが採用されると画面がよりフラットに見え、折りじわもつかなくので「折り畳み型スマホのカバー素材としては正しい」ともツイートは述べている。


 スマホ専門ニュースメディア『phoneArena』は24日、上記のツイートを報じた記事を公開した。その記事によると、このツイートが伝えるリークを補強する情報があると言う。具体的には、今月初めにEU知的財産局にSamsungから「Samsung Ultra Thin Glass」、「Samsung UTG」、および「UTG」という3つの商標を登録する要求があったのだ。登録商標にはっきりと「Glass」という単語を使っている以上、素材にガラスを使う可能性は極めて濃厚と言える。


 phoneArenaの記事は、そのほかの次期Galaxy Foldの噂として5Gに対応し、2つの独立したバッテリーを実装することも伝えている。発表時期については、次期Galaxyの発表と同日となる2月18日(あるいは11日)と見られている。


 以上のようにSamsungは、2020年も強気のスマホ開発方針を継続すると予想されている。「ポストスマホ時代」の幕開けを告げるデバイスとして期待されているARグラスのリリースと普及が遅れるなか、同社がキープレイヤーとなる熾烈なスマホ開発競争はもうしばらくは続きそうだ。


(吉本幸記)