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新生「渋谷パルコ」順調な滑り出し、年間取扱高目標を上回るペース

2019年12月25日 23:42  Fashionsnap.com

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渋谷パルコの外観(2019年11月撮影) Image by: FASHIONSNAP.COM
パルコが、2020年2月期第3四半期(2019年3月1日~11月30日)の連結業績を発表した。11月22日に開業した新生「渋谷パルコ」の取扱高はオープンから9日間で28億1,500万円を記録。同取扱高には「ベルシュカ(Bershka)」渋谷店が入居する渋谷ゼロゲート(ZERO GATE)などサテライトビルの取扱高も含まれるが、渋谷パルコ単体でも少なくとも10億円以上を売り上げていると見られる。
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 渋谷パルコは2016年8月に休業に入ってから約3年を費やし、リニューアルを実施。マーケティングを行わず、コンセプト作りからテナント構成まで目利きと感性によって作り上げたといい、「ロエベ(LOEWE)」「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「グッチ(GUCCI)」といったラグジュアリーブランドに加えて「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の新業態「アンダーカバー ノイズ ラボ(UNDERCOVER NOISE LAB)」「トーガ(TOGA)」「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」など感度の高いブランドを揃えたほか、「ポケモンセンターシブヤ」や「ニンテンドートウキョウ」といった日本のサブカルチャーを発信するアニメ・ゲームコンテンツを集積したフロアを備え、ファッションやアート、カルチャーが交差するファッションビルへと生まれ変わった。また、複数のキャシュレス決済を導入し、デジタルテクノロジーを取り入れたショッピング体験を強化。リニューアルへの投資額は約214億円としている。
 渋谷パルコの好発進はパルコの業績にも影響し、2020年2月期第3四半期の営業収益は前年同期比32.8%増の880億2,900万円、営業利益は同24.5%増の101億3,000万円と増収増益を達成した。なお、渋谷パルコは年間取扱高目標に約200億円を掲げており、現在の売り上げを維持できれば半年以内に目標額を上回る見通し。
 なお、パルコは全店で2020年の初売りを例年の元日から変更し、1月2日から各店舗で順次営業を開始する。
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