ドラマ『新・ミナミの帝王』の第18作が1月13日、第19作が1月18日に関西テレビで放送される。
10年目を迎えるドラマ『新・ミナミの帝王』シリーズは、天王寺大と郷力也が『週刊漫画ゴラク』で連載中の『難波金融伝・ミナミの帝王』をもとにした作品。どんな手を使ってでも借金を取り立てることから「ミナミの鬼」と恐れられている大阪の金貸し・萬田銀次郎が、依頼人が借金せざるを得なくなった問題に切り込んでいく姿を描く。主人公の萬田銀次郎役に千原ジュニア、銀次郎の相棒・坂上竜一役に大東駿介がキャスティング。両作に赤井英和、小芝風花が出演する。
第18作『バイトテロの誘惑』は、未解決事件の実行犯「髑髏の女」の孫を名乗り、バイトテロ動画を悪用した恐喝事件を起こす謎の女性を相手に、銀次郎がその手口を逆手に取った反撃に打って出るというあらすじ。升毅、森優作、内田慈、福田転球、瀬戸カトリーヌらが出演する。
第19作『失われた絆』には銀次郎のかつての弟分テツが登場。過去を悔やみ、人生の再出発を図るテツを応援する竜一と、銀次郎が衝突する様が映し出される。テツ役を波岡一喜が演じるほか、奥野瑛太、奥村佳恵、ヨシダ朝、別府あゆみらが出演者に名を連ねる。
10年目の節目を迎えるに当たり、千原ジュニアは「最初は1話で終わると思ってましたが、まさかこんなに続くとは感慨深いです。(千原が出演している)バラエティーを入れても1、2を争う長寿番組です」とコメント。大東駿介は「僕も俳優歴15年くらいなので、その2分の3をこの作品で過ごしてるというのは感慨深いです。当初はジュニアさんとの距離をどう縮められるかと思っていましたが、当たり前のように年に1回お会いできて互いの近況を報告しあえることに幸せを感じます」と語った。
大東は第1作の撮影を振り返り、「ジュニアさんとの距離がまだつかめておらず、『ジュニアさんって、どんな人なんやろ』と思っていた1作目のスタジオ撮影の時「控室でいきなり『おいっ!』ってジュニアさんの怒鳴り声が聞こえたんです。ジュニアさんが買ったばっかりのiPhoneをマネージャーさんが落としたんですね。周りのスタッフもジュニアさんとの距離感がまだつかめてなかったから、その場の空気が一瞬ピリッとしたんです。その空気に気付いたジュニアさんは、iPhoneを拾い上げ、マネージャーさんに『お前、りんご(アップルマーク)欠けてるやんけ!!』って言って笑わせ、場が和んだんです。それを見て『ああ、この人は優しい人なんやな』って思いました。あれは今も忘れられないですね。あの緊張と緩和が、ジュニアさんを物語ってて。あれがすべての始まりでしたね」と述懐。千原は「全然覚えてないわ~」と答えた。
また『新・ミナミの帝王』シリーズについて大東は「10年やってきて、『新・ミナミの帝王』で出来ることってなんやろなと、前半の5年くらいで模索してたんですよね。でもここ最近『新・ミナミの帝王』が今の社会の流れを反映していたり、むしろ先取りすることもあったりと、ドラマだからできるメッセージの発し方ってあるんじゃないかと思うようになりました。起きた事件にああだこうだとコメントするよりも、ドラマだからこそできる『心を刺激する何か』がある気がしています。今回の2つの話は、それがよくわかる作品だと思います」とアピールし、千原は「そこにいる誰が巻き込まれてもおかしくない事件を描いていて見やすいと思います。ぜひ見てください」と述べている。