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凌、“友達である二人”に思わせぶりな言動をとる理由とは? 『テラスハウス』第25・26話未公開映像

2019年12月23日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。12月10日と17日にYouTubeにアップされた未公開映像には、愛華と凌が二人きりの夜を過ごす模様が収められていた。


(参考:激化する愛華と花の喧嘩、根本的な原因は“相手への期待”? 『テラスハウス』第24話未公開映像


 以下、今回の見どころをレポートする。本編のネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


「年上の人、入ってきてほしい。もう20歳相手にするの……疲れたもん」


 本編25th WEEKで、愛華が花に「ちょっと……私も凌くんのことが気になってて」と打ち明けていた。それを聞いた花は「ワーオ! ハイタッチしよう」と笑顔ではしゃいでいたものの、愛華からの恋のライバル宣言に、内心は複雑な心境を抱いているように見える。


 一方その頃、二人の意中の相手である凌は、神奈川でバスケの練習に励んでいた。休憩中、横浜ビー・コルセアーズのチームメイトと英語で雑談に花を咲かせる凌。テラスハウスの話題になり、「いまは女の子が二人で21歳と22歳だけど」と3人卒業してしまった状況を説明する。牧全選手が頬を緩めながら「タイプじゃない?」と尋ねると、凌は「俺はアドバイスをしてくれるような、大人の女性が好きなんだ。でも、彼女たちにはできないと思う」とバッサリ。「(二人とも)友達」と言い切り、「俺は次に付き合う女性と結婚したいと思ってる。だからこそ、とても慎重になっているんだ」と続けた。


 その後、テラスハウスで花と二人きりになったとき、「この家で恋愛したいみたいなのはないの?」という質問に対しても、凌は「俺もともと、彼女いないときに『彼女ほしい』って思うことがない」「自分のやることしっかりやってないと、いい人って現れないと俺、思うのね」「ナチュラルにいつの間にか『俺、好きじゃん!』っていうのが理想だね」と遠回しに、いまは好きな人がいないことを伝えている。


 26th WEEKの未公開映像でも、愛華から面と向かって「恋愛してるとなんか頑張れる、他のことも」と好意を持っているような匂わせ発言を受けても、凌は「楽しみができるってことね?」とだけ返し、「洗濯してこよう」とさりげなく離席していた。おそらく凌は、愛華も花も自分のことを好きであることに気づいている。好き好きオーラを発している彼女たちと接するときは、明確な発言は避け、遠回しに「俺は君たちのことを恋愛対象として見ていないよ」ということを表現しているように思う。


 だが、一方で愛華の両膝をポンポンしたり、「男子部屋で寝ようかな」と冗談を飛ばす愛華に「いいよ。流佳のベッド空いてるよ」とサラリと答えたり、「いつも試合があったとか結果とかを連絡してくれるの愛華ちゃんだけなんだよね。すごく嬉しい。本当にありがとう」と照れくさいようなことも面と向かってしっかり口にしたりと、思わせぶりな言動で愛華や花を翻弄している部分も否めない。しかし、彼のこの態度も“友達だと思ってるからこそできること”と言われれば、「確かになぁ……」と納得してしまう。変に意識しないからこそ、優しくできるし、素直にもなれる。そう考えると、田渡凌という男はなんと罪深いことか……。


 23rd WEEKから24th WEEKの本編にかけて、激化した愛華と花の喧嘩。表向きの原因としては、お互いの価値観の違いだったのだが、おそらく本当は凌を巡る恋のバトルに過ぎなかった。愛華と花の間で板挟みになる凌。勝手に巻き込まれて、相手にマウントを取るためだけに利用され、高いお寿司も奢らされる……見ていて、彼を哀れんでしまうほど、もう散々だった。凌がいくら説得しても、聞く耳を持たない彼女たちに、時折心底呆れている様子が垣間見えた。


 「大人の女性が好き」という言葉は裏を返せば、愛華と花は子どもすぎるということ。新メンバーにどんな女性が入ってきてほしいかと愛華に問われたとき、凌が「年上の人、入ってきてほしい。もう20歳相手にするの……疲れたもん」と笑いながらこぼしていた言葉は本心以外の何物でもないはず。これまで我慢していた思いが口を滑らせたのか、それともイタズラ心というオブラートで包んだ、彼なりのちょっとした仕返しだったのか。


 26th WEEKの本編で、凌がいない間に、新メンバーの3人がテラスハウスにやってきた。そのうちの一人、女性メンバーのビビはドイツ生まれで、ロシア育ちのトリリンガル。そんなスペックに加えて、チャーミングな一面も、14歳くらいから一人暮らしをはじめ、18歳のときに夢を追いかけるために日本に来たというしっかりとした一面も、男子メンバー3人ともロシアに連れて帰っちゃうかもと茶目っ気たっぷりに宣言できるほど自分に自身がある一面も、あわせ持っている。加えて、凌の恋愛観にひどく共感していた。ビビは現在24歳で、26歳の凌よりは年下だが、精神的には自立した“大人の女性”だ。


 27th WEEKでは、ビビとついに初対面を果たす凌。いい人に巡り会うために自身を磨いていた凌が、ついに「俺、好きじゃん!」と恋に落ちる瞬間が訪れるのか。いつでも冷静沈着でおおらかな彼が、余裕をなくす姿も見てみたい。


(朝陽空)