大掃除の救世主! 強力洗剤を試してみた 第3回 研磨剤を使わない「万能Jrくん」が、台所の油汚れをガツンと落とす
2019年12月21日 10:32 マイナビニュース
そこで今回試したのは、固形タイプの洗剤「万能Jrくん」(マルシン製)です。研磨剤は使っていないため、傷を付けたくない場所にも安心して使えるのだとか。また、中性タイプなので手肌にも優しいそうですよ。パッケージに印刷されている「頑固な汚れからサビまで落とす」という一言が何とも頼もしいですね。
クリーナーには専用スポンジ付き。柔らかすぎず、固すぎず、ほどよい硬さのスポンジです。
クリーナーの練りは固め。クリームのようにダレることなく使えそうです。
○キッチンの油汚れにチャレンジ
今回、「万能Jrくん」を使って掃除をしたのは、「ガスレンジ脇の壁(タイル)」「ガスコンロ」「浴槽の傷に入り込んだ汚れ」「浴室の床のもらいサビ」です。
最初は、ガスレンジ脇の壁の掃除から始めました。壁にはワイヤーラックをかけているので、それを外しての掃除が面倒くさく、気づくと油とホコリでべっとり……というありさま。
説明書きの通りに、濡らして固く絞ったスポンジに「万能Jrくん」を付けます。汚れが付いている壁にたたきながら塗布していきます。
説明書きでは、10～20秒待つとのことでしたが、油汚れがひどかったので、そのまま1分ほど放置しました。その後拭くと……。なんと力を入れなくても、あっけないほど汚れがスッと落ちていきます。
個人的な意見ですが、「万能Jrくん」は、こうしたキッチンの壁やレンジフードなどの掃除に適しているのではないかと思いました。垂直の部分を掃除するとき、液体の洗剤だと液ダレしてしまうことがよくありますね。「万能Jrくん」は固形タイプなので、液ダレした洗剤が下に広がることなく使うことができました。
乾かないうちに、きれいな布で乾拭きします。乾拭きが終わったあとに壁を見ると、ワックスを塗ったようなツヤが出ています。
続いてはガスレンジです。数日間、掃除をさぼったので、表面には油汚れがべったり。いつもは研磨剤入りのクレンザーや重曹ペーストで掃除していますが、「万能Jrくん」ではどうでしょうか。
キッチンの壁と同様にクリーナーを汚れに叩き込むように塗り、1分ほどそのまま放置します。
その後、ウエスで拭き取ると……。こちらも軽く拭いただけなのに、汚れがスルスルと落ちました。一般的な洗剤のように、泡立つことがないので、その後の拭き取りもラクラクです。
ガスコンロの表面の汚れはきれいに落とせた「万能Jrくん」。でも我が家では、炭化した頑固な汚れが張り付いた五徳やその周辺の汚れは、きれいに落とすことは難しかったです。
○浴槽の傷汚れやもらいサビにも
「万能Jrくん」は、キッチンの油汚れだけでなく、浴室、家電、家具の汚れも落とすことができるそう。そこで次は浴室に移動です。バスタブの傷に入り込んだ汚れ落としに挑戦しました。この汚れは、普通のバスクリーナーでは落とせず、いつもクリームクレンザーを使っていました。
「万能Jrくん」をポンポンと叩き込み、そのまま1分。スポンジで傷と同じ方向をこすっていくと……。中に入り込んだ茶色い汚れが落ちていきました。
掃除する前と比べると、明らかに汚れの色が薄くなっています。
次は、浴室の床に付いたもらいサビです。子どもが金属のおもちゃをお風呂に持ち込み、そのまま放置していたら、ところどころにサビが付いてしまいました。これはバスクリーナーでは落ちませんでした。
「万能Jrくん」で掃除したあとの様子です。一部分、わずかにサビの汚れが残っていますが、かなり目立たなくなっています。
細かな傷に入り込んだ汚れやもらいサビは研磨剤が入っていない洗剤でないと落ちないのではと思っていたのですが、しっかりと「万能Jrくん」が落としてくれました。
○まとめ
「万能Jrくん」は、固形タイプのクリーナー。今回、キッチンの壁とコンロ、浴室を掃除しましたが、汚れ落ちのよさはもちろん、これだけの場所を掃除したにも関わらず、思った以上に洗剤の使用量が少なく、コスパのよさに驚きました。75gと小さなサイズですが、1個あれば家中の大掃除に使うことができるのではないでしょうか。
また、アルカリ性の洗剤は酸性の油汚れと合わさると独特のにおいが発生しますが、「万能Jrくん」ではまったくにおいがしませんでした。洗剤のにおいが苦手という人でも安心して使えそうです。
ひとつ残念だったのは五徳の汚れ。でも、これは「万能Jrくん」だけでなく、他の洗剤でもなかなか歯が立たないのではないでしょうか。炭化した汚れは、「鍋のコゲつきがベロンとはがれる! 重曹水で"煮込む"という最終手段」などで対応してみるのもおすすめです。（フォルサ）
