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キム・ギドク監督が描く不穏で過激なディストピア 『人間の時間』来年3月公開決定

2019年12月21日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『人間の時間』(c)2018 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.

 キム・ギドク監督の最新映画『Human, Space, Time and Human(原題)』が『人間の時間』の邦題で、2020年3月に公開されることが決定。あわせてキービジュアルが公開された。


参考:宮台真司の『キム・ギドクBlu-ray BOX初期編』評:初期3作が指し示す「社会から遠く離れた場所」


 本作は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと、世界三大映画祭を制覇した韓国の異端児キム・ギドク監督による不穏で過激なファンタジー作品。様々な年齢と職業の人間が退役した軍艦に乗り合いクルーズ旅行をする中で、海を航海していた軍艦が異次元に辿り着くことにより、取り残された乗客たちが生き残りをかけて様々な悲劇的事件を起こしていく。


 主人公のイヴ役を、日韓を行き来しながら映画やドラマで活躍し、韓国では『ドクター探偵』『私たち結婚しました 世界版』などで注目されている藤井美菜、アダム役を、韓国のみならず日本でも高い人気を誇るチャン・グンソクが演じる。そしてイヴの恋人役としてキム・ギドク監督と親交の深いオダギリジョーが特別出演。また、謎の老人を演じたデビュー63周年となる韓国の国民的俳優アン・ソンギ、カメレオン俳優と言われる実力派イ・ソンジェ、アクション俳優としても評価の高い個性派リュ・スンボム、ミュージカルでも活躍するソン・ギユンなどが脇を固める。(リアルサウンド編集部)