俳優の古田新太さんが12月18日の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)で、「居酒屋ですぐに白飯を頼むやつはなんなの?」と不満を語った。お腹が空いたならば、ナポリタンや焼きそばを食べてもいいが、いきなり白飯を頼むことはデリカシーに欠けるというのだ。
この主張にマツコ・デラックスさんも「わかる。いきなり白飯はキツイよね」と共感し、白飯を頼むタイミングは最後、つまり"シメ"にするべき、と力を込めた。(文:石川祐介)
居酒屋の"酒"重視は古い!?「若者は"居"を大事にする」
古田さんは、居酒屋で肉の佃煮がお通しで出された時に「すいません、白飯いいですか」と注文した知人に「俺はお前のお母さんじゃないんだから」と怒りを覚えたエピソードを語る。
司会の明石家さんまさんが「白飯はダメで、焼きうどんやナポリタンはOK」の理由を聞くと、「焼きうどんとかはみんなでシェアできる。白飯はテメエだけでしょ」と回答。マツコさんは「焼肉屋ならいいのよ」と居酒屋という空間へのこだわりを口にした。
ただ、2人のこうした考えに、若者文化に精通している原田曜平氏は「(2人は)居酒屋に対する考え方が古い世代」とバッサリ。
「古い世代は『居酒屋』の"酒"に重心を置いているが、今の世代は"居"に重心がある。だから、若い世代では居酒屋ランチが流行っていて、ご飯を食べる所というイメージがある」
と解説する。さらに、若者の心をつかみたければ、居酒屋に行く際は「"居"が充実しているお店を選んだ方がいい」と続けた。
ネットでは賛否両論「何しにきてるの、ってなる」「何が悪いの?」
また、経済評論家の門倉貴史氏は「居酒屋でご飯ものを注文するのはアリかナシかを調査したところ、アリと答えた人は54.6%でした」と二人の主張は決して多数派ではないと指摘した。
「実際に今、おにぎりバーが増えているんですよ。店内を見るとおにぎりとビールを食べている人でいっぱいですよ」
と最近トレンドになっている居酒屋の例を紹介した。
ネット上の意見は二分する結果に。「俺は食べずに飲むと頭痛くなるし猛烈に酔っ払うから長時間飲めなくなるんだよね」「居酒屋で真っ先に白飯頼むことの何が悪いの?」という声があった一方、
「居酒屋で白飯はナシだなぁ。『何しにきてるの?』ってなる」「居酒屋で真っ先に白飯頼むことの何が悪いの?」
「私の場合はご飯と一緒に飲むとお酒の味が混ざっちゃってあんまり美味しく感じないから、先にお腹いっぱいにしてからお酒飲むんだけど」
と居酒屋の楽しみ方は人それぞれのようだ。