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戸田恵梨香と松下洸平がキス…… 『スカーレット』北村一輝の企みも明らかに

2019年12月19日 12:22  リアルサウンド

リアルサウンド

『スカーレット』(写真提供=NHK)

 明るい結婚生活に向かって突き進む、喜美子(戸田恵梨香)と八郎(松下洸平)。「結婚」という一つの目標を胸に、それぞれにできることで力を合わせる姿が微笑ましい。


 連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)第70話では、二人の努力の結晶がついにお披露目。そして、そんな一生懸命な二人に対して、常治(北村一輝)が秘密の計画を考えていることが明らかとなった。


【写真】2人の恋のキューピッド林遣都


 喜美子にとって幼馴染みの信作(林遣都)の両親であり、川原家と古くから付き合いのある大野家から依頼され、“珈琲茶碗”を作っていた喜美子と八郎。悪戦苦闘しながら、ついに今回それが完成したのだ。


 素人目に見ても、とてもステキな仕上がり。それらを大野家に納品に行くと、彼らも大喜びだ。その仕上がりに対してはもちろんのこと、“喜美子と八郎が作った”という事実が大きいのではないかと思う。筆者の友人にも陶芸家がおり、いくつか食器などをいただいたことがあるが、やはり誰が作ったものかというのは重要だ。それを手にするたびにその友人の顔が浮かぶし、それは大野家の陽子(財前直見)と忠信(マギー)とて同じことなのだろう。


 この“珈琲茶碗”には、喜美子が想定していた以上の値がつけられた。作り手である彼らにとって、大野家の夫婦の笑顔は何ものにも代えがたいだろうが、しかし喜美子と八郎の頑張りが、こうやってもっと分かりやすく評価されたのだというのも事実だ。この手応えは自信に繋がるはずであるし、手にした売上は“夫婦貯金”となった。


 そして、“珈琲茶碗”作りと並行して八郎が取り組んでいた、陶芸展に出品するための作品も完成。喜美子だけでなく、信作、照子(大島優子)、照子の旦那であり丸熊陶業の社長・敏春(本田大輔)らも見に来た。社長の「これはなかなかやわあ」とうっとり漏らしたため息や、みんなの笑顔が示すように、こちらも素晴らしい出来だ。喜美子と八郎の結婚の条件である“陶芸展での入賞”だが、これは間違いないのではないだろうか。とにかく祈りたい。


 と、ここまでは順調だ。予定通り。しかし常治が、裏で何かコソコソと動いている。まさか二人の結婚を邪魔する気では……? と思ったものの、それは大きな間違い。彼は八郎が川原家に住むことができるように、部屋を作ろうとしているようだ。それも急ピッチで。となるとかなりのお金がかかる。そこで彼は長距離運送の仕事で身を削って稼ごうというのだ。これには思わず涙が出そうになったが、さすがに妻のマツ(富田靖子)が待ったをかけた。もう若くはない夫の体のことが心配なのである。さて、どうしたものか。


 さらに“予定通り”ではないことが、今回もう一つあった。一部の方にとっては、むしろこちらの方が重要かもしれない。それは何を隠そう、喜美子と八郎がついにキスをしたのである! 毎日この二人を見て応援している身としてはどうにも恥ずかしく、この事態に触れるのが最後になってしまった……。あとは陶芸展の結果のみ。頑張れ喜美子と八郎!


(折田侑駿)