VSNは12月11日、エンジニア職に今後求められる能力、仕事の将来に関する意識調査の結果を発表した。調査は10月にネット上で実施し、20~50代の正社員エンジニア1012人から回答を得た。
「今後、エンジニアは技術的スキルだけで生き残れないと思う」と回答した人は55.9%。「生き残れると思う」(20.8%)を大きく上回った。
エンジニアが考えるキャリアビジョン「他領域でエンジニア」「IT関連コンサル」
「生き残れないと思う」と回答した人を経験年数別に見ると、「1~5年」で43.6%と最も低く、「26~30年」で61.3%、「31年以上」で60.3%と、経験年数が高いほど危機感を覚えている人が多いことがわかった。
技術スキル以外に高めるべき能力を聞くと、最も多かったのは「自ら課題を見つけ解決策を提示できるコンサルティング力」(29.9%)となった。
2位以降、「システム全体の進捗を統括する"プロジェクトマネジメント力"」(19.3%)、「プロジェクトやチームをリードする"ファシリテーション力"」(14.8%)、「自らクライアントと(価格交渉などの)ビジネスの調査を行う"交渉力"」(14.0%)などが続く。
現在の仕事が将来的にAIに代替される脅威を感じていると回答した人は36.3%。一方「感じていない」は63.7%となった。
「キャリアパスを考えている」という人は70.3%だった。今後のキャリアビジョンとしては、「他領域でのエンジニア職」(26.2%)が最も多かった。以降、「IT関連のコンサルト職」(18.0%)、「エンジニア領域での管理職」(15.3%)、「エンジニア以外にキャリアチェンジしたい」(11.1%)と続く。