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中国スマホ大手「Xiaomi」いよいよ日本上陸 “黒船”は炊飯器やスーツケースまで展開

2019年12月18日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 日本のスマホ市場では国内企業のみならず海外企業も多く参戦し、しのぎを削っている。


 そんな国内スマホ市場に満を持して参入を宣言したのは、中国最大手「Xiaomi」(シャオミ)だ。中国市場ではかなりのシェアを持っており、スマホのみならず、パソコンや電化製品、ペンやバッグまで手がけている。


(参考:中国製スマホがやばすぎる! iPhoneを超えるHUAWEIやOPPOの先端性


・「安いけど品質も良い」でガジェット界隈では有名
 Xiaomiは日本では馴染みが薄いが、世界シェアで見るとサムスン、ファーウェイ、Appleなどに並ぶ企業だ。


 ガジェット好きの間ではコストパフォーマンスが高いメーカーとして有名で、最新のCPUを搭載しつつも価格は他社のハイエンド機種の半額~7割程度の金額で購入できる。


 低価格ながら品質も高く、アップデートも頻繁にされているイメージだ。


 そんなXiaomiが12月9日に国内市場への参入を発表した。ここからは発表会で紹介された国内投入される製品を紹介しよう。


・Mi Note10 / Mi Note 10 Pro
 世界初「1億800万画素」カメラを搭載したMi Note 10 / Mi Note 10 Proが発売される。販売価格はMi Note 10が52,800円(税別)、Mi Note 10 Proが64,800円(税別)だ。


 同端末は、Amazonの公式ショップにて12月16日より販売されている。超高解像度な写真を撮れるのが最大の特徴で、望遠レンズ、超広角レンズ、マクロレンズも搭載しており、どんな場面でも最適な写真が撮れるといっても過言ではない。


 カメラ以外のスペックも高く、CPUにはSnapdragon 730G、RAMが6GB、ROMが128GB。Mi Note 10 ProはRAM 8GB、ROM 256GB、カメラに使われているレンズが1枚増えるなど、スペックが少し高くなっている。


・Mi Band 4
 スマートバンド「Miスマートバンド4」は、海外で「Mi Band 4」として販売されているもので、低価格ながら普段の生活のロギングや、フィットネスやワークアウト時の活動記録に特化した製品だ。


 特徴的なのは心拍センサーやカラーディスプレイを搭載しつつもかなり低価格だという点だろう。


 スマホの通知を表示できるのはもちろん、心拍数の計測、歩数や運動の記録、睡眠の質の記録、音楽のコントロールまでスマートウォッチと同様の機能を持ちつつも3,490円(税別)で購入できる。


 試しにスマートウォッチを使ってみたいという人は、価格の高さに躊躇うこともありそうだが、3,490円ならボーナスを待たずして買うこともできるだろう。


・Mi IH炊飯器
 日本人のソウルフード「白米」を炊く、炊飯器も日本に参入する。


 炊飯量は1.0Lで、合数に換算すると5.5合となる。Mi IH炊飯器は、Wi-Fiに接続することで外からでもスマホアプリから制御が可能なスマート炊飯器で、帰宅時に炊きたてのご飯を食べることができる。


 残念ながら、リモートで炊飯はできるが、米と水を投入することはできない。通常の炊飯器にもタイマー機能は付いているが、予定よりも早く帰宅できる時に対応できるのは便利ではないだろうか。


 「お米と言ったらやっぱり日本でしょ」と考えている人も多いだろうが、この炊飯器は元三洋電機出身の日本人技術者が開発に携わっているとのことなので、品質に関しても心配はないだろう。


 またデザインもかなりシンプルで、一見すると炊飯器には見えず、インテリアにこだわる人にもおすすめできる。


 蒸し器として使えるアタッチメントやしゃもじも付属しているので、買ったその日から便利に使えるのも嬉しい点だ。価格は9,999円(税抜)と、5.5合炊きとしては安い価格帯ではないだろうか。


・Mi 18W 急速充電パワーバンク3
 最大18W出力が可能なモバイルバッテリーも発売される。価格は1,899円(税別)と急速充電に対応していながらかなり安くなっている。


 高出力を必要しないデバイスの充電に向いている「小電流充電機能」も備えており、ワイヤレスイヤホンやスマートバンドなどの電力をそれほど必要としないデバイスへの充電にも使いやすい。


・低価格なスーツケースも2種類展開
 20インチ 38L容量のスーツケースも販売される。


 ポリカーボネートを使ったベーシックな「クラシック」が7,990円(税別)、航空機グレードのアルミニウムマグネシウム合金を使った「メタルキャリーオンスーツケース」は17,900円(税別)で販売される。


 しっかりとした作りのスーツケースとしては低価格と言える値段で、こだわりがなければこれでもありだろう。


 シンプルなデザイン、必要十分な機能、十分な耐久性を兼ね備えたXiaomiらしい製品だ。


・ポケモンGOやLINEモバイルと提携も……?
 Xiaomi JapanのTwitterアカウントが、ポケモンGOやポケモンGOの開発元であるナイアンテック、LINEモバイルなどの公式アカウントをフォローしている。


 他国のXiaomi公式アカウントやAndroid公式アカウント、提携しているインフルエンサーなどをフォローしている理由はわかるが、ポケモンGOやLINEモバイルのアカウントをフォローしているのはなにかしらの意図があるのだろう。


 LINEモバイルでは端末も販売しているので、Xiaomiの端末が販売されてもおかしくはないし、ポケモンGOに関してはコラボイベントやキャンペーンを企画中なのだろうか。どちらにせよ、発表会で明かされてない何かがありそうだ。


・Mi A3も発売か?
 Xiaomi公式アカウントでは国内での展開が発表されていないMi A3に関する動画も投稿されている。


 Mi A3はミドル帯のスマホで、海外通販では25,000円ほどで販売されている。


 ミドル帯でありつつ、トリプルカメラを搭載しており、価格を考えるとかなりコスパが良い。


 Mi A3はAndroid Oneシリーズとして展開されており、Googleが販売するPixelシリーズと同様の、ピュアなAndroid OSが搭載されているのも特徴的だ。


・家電量販店にXiaomi製品が並ぶのもそう遠くない
 今回はXiaomiが日本で販売する製品のまとめだったが、Xiaomi製品はすでにTJCが国内代理店として販売している。


 TJCではXiaomi製のイヤホンやバッグなども取り扱っているので、今後はそういった製品を国内に投入してくることもありそうだ。


 Xiaomiは家電も多く手がけており、空気清浄機や体重計、スタンドライトなど小さいものから大きいものまで多くの製品を展開している。


 スマホ以外の製品も多く持つXiaomiが日本に上陸したとなれば、家電量販店にXiaomi製品が並ぶのも時間の問題だろう。2020年はXiaomiから目が離せない年になるかもしれない。


(tomokin)