マツコ・デラックスさんが12月16日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演し、「飲食店のドタキャン被害」という話題で、平気でドタキャンや無断キャンセルする人たちに対して「不幸になればいい」などとコメントした。
番組では、読売新聞の「飲食店のドタキャン被害防止のためにITの力を活用」という記事を紹介。忘年会シーズンとなり、飲食店関係者らがドタキャン被害を訴えるSNSの投稿が相次いでいるという。記事によると、少しでも被害を減らすため、入力時にクレジットカード情報の登録を求めるシステムや、電話予約に連動してショートメッセージで本人確認するアプリが開発する企業もあるという。(文:okei)
「なぜ特定の人しか予約できないかと言えば、信用できるからなのよ」
マツコさんは「これ、ちゃんと軌道に乗って何年もやられている飲食店共通の悩みだと思う」と口を開いた。いわゆる予約の取れない人気店は、特定の人たちに占められて予約ができないとして「なぜ特定の人しか予約できないかと言えば、信用できるからなのよ」と持論を述べた。さらに、
「要はその人なら8人で予約すれば、必ず人を集めてくれて、必ずその時間に来てくれて、ちゃんとお金も払ってくれる。だけど、どこぞの誰かわからない人にドタキャンされた時、ああいうお店って全部もう仕込んであるから、その日来なかったら全部廃棄なわけじゃない」
と飲食店の損害や苦労に思いを馳せた。
株式トレーダーの若林史江さんは、他局で聞いた実話として「男性がデートで女性を射止めるために和食・中華・イタリアンなどを予約して、当日は彼女が好んだ料理の店に連れて行き、他はドタキャンする」という話を展開。これを聞くと、マツコさんは怒りの表情で「それなに実際の人?」と確認。
若林さんが「実際の例として。(中略)それで『わかってたよ、君の気持ち』と言うんだって。それで、女は『わあ、素敵!』ってなるんだってよ」と話すと、マツコさん憮然とした表情でそれを聞き、
「まあでも、ろくでもない男だけど、それで『素敵』ってなる女はそれぐらいの男でちょうどいいわよ。2人揃って不幸になればいいわ」
と真顔で吐き捨てた。
マツコさんはさらに「ある程度請求するシステムを最初から作るべきだと思う」と対応策にも言及している。宿泊施設のように「当日、連絡なしで来ない場合は全額を請求させていただきます」と明記した上で予約させるシステムについて、「飲食店でも導入すべきだと思う」と薦めていた。
テレビの情報番組でも、営業の接待で若林さんの話と同じことが行われている様子が紹介されていた。自分の利益しか考えない身勝手なやり方で、マツコさんが「不幸になれ」と言ったのにもうなずける。
「無断キャンセル」問題は、飲食店だけでなくサービス業全体の大きな悩みの種で、数年前から何度も話題に上っている。筆者の友人でネイルサロンを開いている人は、近隣の同業者に嫌がらせの空予約されることを非常に恐れていた。
11月には、居酒屋に偽名で団体予約して無断キャンセルしたとして、偽計業務妨害容疑で59歳の男が逮捕された。前述の記事でも、経済産業省の有識者勉強会の推計を取り上げ、国内の無断キャンセルによる損害額は年およそ2000億円にものぼることを紹介している。
無断キャンセルは立派な犯罪だ。もちろん一部の人しかしないことだが、予約はそれなりの自覚を持ってやってほしい。