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男女格差、日本は先進国最低の121位に 中国は106位、韓国は108位

2019年12月17日 13:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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世界経済フォーラムは12月16日、ジェンダーギャップ指数(世界男女格差指数)を発表した。同指数は、世界153か国の政治、経済、教育、健康の4分野のデータを元に、国別に男女格差を分析した指数。2006年から毎年発表している。

日本は過去最低を更新して121位(前年110位)で、主要7か国(G 7)中では最下位だった。アジア主要国と比較しても、中国の106位(同103位)、韓国の108位(同115位)に及ばなかった。

日本、順位下げた原因は「中等教育の就学率」「女性閣僚の比率」


分野別では「経済」の115位(同117位)、「健康」の40位(同41位)に関しては、前年のランキングから大きな変化がなかった。一方、「教育」の91位(同65位)、「政治」の144位(同125位)で大きく順位を下げた。

小項目別にみると、「教育」分野の「中等教育の就学率」(同1位)で順位を128位まで落としたことが、全体の順位を大きく下げた原因と言えそうだ。同分野では0.983と満点に近いスコアを獲得しているが、他国も同様に高スコアを獲得しているため、少しの差が大きな順位の変動に影響した可能性がある。

「政治」については、「女性閣僚の比率」(同89位)が139位になり、順位を下げた要因となった。スコアは0.056にとどまり、世界平均(スコア0.255)の4分の1にも届かなかった。

総合順位の上位4位は、今年も北欧が独占した。順位の変動はあるものの、顔ぶれは前年から変わらなかった。首位はアイスランドが11年連続で守り続けており、女性の政治参画や男女の育休制度の普及などが評価されている。

アジア太平洋地域の最高は、ニュージーランドの6位。次いで、フィリピン(16位)、ラオス(43位)、オーストラリア(44位)、シンガポール(54位)などが続いた。