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ももいろクローバーZ『第3回 ももいろ歌合戦』への意気込み&2019年を語る

2019年12月14日 08:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)AbemaTV

 ももいろクローバーZが、12月31日に横浜アリーナで年越しライブイベント『第3回 ももいろ歌合戦』を開催する。これに先駆けて11月27日、AbemaTVで生中継された『「第3回 ももいろ歌合戦」記者会見』にて、第1弾出演者を発表した。


(参考:フィッシャーズやちぃたん☆も出演! ももクロが『ももいろ歌合戦』に向けた意気込みを明かす


 昨年までは、ももクロ率いる「ももクロ軍」とその相手チームが歌合戦を繰り広げていた『ももいろ歌合戦』。ホストを務めるももクロの4人は、マントを着用し、ベールに包まれた状態で会見に登場。マントを脱ぐと玉井詩織、高城れにが紅組、百田夏菜子、佐々木彩夏が白組であることが明かされた。百田は「モノノフ(ももクロファンの愛称)さんが私たちに投票してくれたり嬉しかったんですけど、もっと面白くしたいということで、私たちで対決をして、日頃の戦う精神なんかも芽生え始めて」と今年は新しい試みに挑むことを説明。玉井は白組の百田に向かい、「ももクロ担当の赤がいるんですよ。この勝負にもし負けたのであれば、ももクロの赤を名乗る資格はないんじゃないかと」と宣戦布告。玉井と同じ紅組の高城も「赤をかけた戦いです!」と煽り、想定外の展開となった百田は「思った以上に重要な戦いになってるな……」と焦りを見せていた。


 3回目となる今年は「ノーサイド」がテーマ。「盛り上がったラグビーワールドカップのノーサイド精神は、何に対しても通ずる大事な部分でもあるので」と今年メンバーが熱中したラグビーからインスピレーションを受けていることを百田が明かし、玉井は「赤色と白色を足すと桃色になりますし」と『ももいろ歌合戦』にぴったりのテーマであることを述べた。


 総合司会にはイベント恒例の東京03を迎え、紅組応援団長には野々村真、白組応援団長には森尾由美とスターダストの大先輩が歌合戦を盛り上げる。連続出場、初出場は下記の通り。


・連続出場
浅草出身の大物師匠[2]
アップアップガールズ(仮)[2]
飯塚高史[2]
大友康平[2]
角田晃広(東京03)[3]
氣志團[3]
Creepy Nuts[2]
サイプレス上野とロベルト吉野[3]
さだまさし[3]
塩乃華織[3]
笑福亭鶴瓶[3]
水前寺清子[3]
たこやきレインボー[2]
東京女子流[2]
徳井健太(平成ノブシコブシ)[3]
永野[3]
ヒプノシスマイク[2]
BOYS AND MEN[2]
松崎しげる[2]
松本明子[3]
ももいろクローバーZ[3]
森口博子[3]


・初出場
泉谷しげる[初]
m-flo[初]
C&K[初]
私立恵比寿中学[初]
杉山清貴[初]
CHAI[初]
東京ホテイソン[初]
中澤卓也[初]
妃海風[初]
平松愛理[初]
ファンキー加藤[初]
Poppin’Party[初]
和田彩花[初]
※会見後にキズナアイ[初]が発表済み。


 初出場組から泉谷しげるの名前が挙がると、炭酸ガスを撒き散らしながら本人が会見に乱入。「これが打ち合わせ乱入だ!」と叫ぶ泉谷に、百田が「生放送には出ちゃダメなんですよ!」とこれまで何度もももクロの生放送に乱入してきた泉谷を制止する。ピンクのTシャツを着た泉谷は「しげると言えば泉谷しげる。松崎じゃねぇんだよ!」と叫び記者陣の笑いを誘うと、玉井は納得しながら「確かに、周りにしげるが溢れてる(笑)」と笑みを浮かべた。


 ももクロは今年9月に福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で開催された音楽フェス『阿蘇ロックフェスティバル 2019 in 北九州』に出演。同フェス発起人の泉谷より、「阿蘇ロックで新たな挑戦をしてほしい」というリクエストを受け、初のバンド形態でのライブを行った。高城はフェス出演について「『現状に維持するなよ! お前ら!』と喝を入れていただいて。年末も面白いことができたら」とコメント。ももクロにとって無理難題となったバンド演奏について、泉谷は「目標は届かないくらい高いほうがいいと思っているんだよね。無理かもしれないけどやってみるというほうが」と述べ、それに百田も「挑戦する機会を与えてもらえることがありがたいことですし、それによって見えてくるものもあったので感謝しかなかったです」と振り返った。


 『ももいろ歌合戦』当日のタイムスケジュールは、16時30分から「年忘れももクロライブスタート」、17時30分から「歌合戦まで待てない! 年の瀬芸能ショー」、18時30分から「ももいろ歌合戦スタート」となり、AbemaTVでは26時55分まで10時間ぶっ通し生中継が行われる。リアルサウンド テックでは、会見後にももクロ4人にインタビュー。今年注目の『ももいろ歌合戦』出場者から、結成11年目となったももクロの2019年を振り返ってもらった。


・メンバーが楽しみにしている出演者は?


ーー今年もAbemaTVでの生中継が決定しました。この番組を通して、あらためてももクロの魅力を再発見する方もいると思います。みなさんにとって、『ももいろ歌合戦』はどのようなイベントですか?


玉井:大晦日からお正月にかけての過ごし方って、お家で家族揃ってゆっくりテレビを観ながら団欒しているのかなと思うんです。その中の一つとして『ももいろ歌合戦』があって、そこでチャンネルを止めてもらえるような番組になったらいいなと思いますね。3回目の今年は、大先輩のアーティストさんから、若手のアイドルグループ、お笑い芸人さんが出てくれたりと本当に出演者の幅が広い。ジャンル問わずの方々なので、幅広い世代の方に刺さるんじゃないかと思います。


ーー例えば、AbemaTVは、テレビを点けながらスマホでも観られますよね。気軽に豪華アーティストのライブが楽しめるわけですが、今年も錚々たるラインアップとなりました。まずは、昨年に引き続き連続出場のアーティストから、みなさんが楽しみにしている方々を教えてください。


佐々木:氣志團さん! 『氣志團万博』でもお世話になっていますし、『ももいろ歌合戦』の1回目、2回目では私たちの曲をやってくださっているんです。去年は私たちの「あんた飛ばしすぎ!!」を氣志團バージョンでカバーしてくださって。うちらのライブより盛り上がっていたんじゃないかってくらい会場は大盛り上がりだったので(笑)。今年は何をやってくれるのか楽しみです。


高城:私は、サイプレス上野さんとロベルト吉野さん。やっぱり横浜と言えば、というのがありますし、毎年勢いのあるラップで会場を沸かしてくれて、ラップに詳しくなくても自分が強くなったような気になれるんです。今年もエッジの効いたラップを楽しみにしています。


ーー高城さんは永野さんとお笑いライブを開催する縁深い関係性ですよね。


高城:そうだ! 永野さんもですね。今年は映画(『MANRIKI』)が公開になったりもしていたので、また永野さんの新しい一面を見られたらいいですね。


佐々木:永野さん、去年は文句ばっかりだったんで。去年はMCをやったりもしてくれていたんですけど、「出ずっぱりだ!」ってずっと文句言ってたもんね。


ーーそんな裏エピソードもあったんですね(笑)。


玉井:私は、角田晃広さん。東京03としても出場してくれるんですけど、角ちゃんは毎年いちアーティストの顔で出てくださるんです。マジで歌が上手なんですけど、本当に気持ちよさそうに歌っていて。「セイ!」とかコール&レスポンスしている姿が、本当はこっちの道で行きたいんじゃないかってくらいにのびのびしているのが毎年面白くて(笑)。そして、角ちゃんが歌ってる時に若干心配そうに「あいつ、なんなの?」って心配そうに観ている豊本(明長)さんと飯塚(悟志)さんの顔にも注目しています。


百田:私は森口博子さんです。森口さんが出る時に、いつも裏のモニターがスタッフさんでいっぱいになるんですよ。


佐々木:角ちゃんも森口さんを観に来てたよね(笑)。


百田:角田さんも観に来るくらいにガンダム世代の方とか、関係者にもすごくファンが多くて(※森口博子は劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の主題歌を歌唱、ガンダムソングのカバーアルバムを発表するなど同作と縁が深い)。うちらが裏でモニターが観られないくらいに、本当に人気なんです。今年はモニターをスタッフさんに取られないように、自分たちも出演者の方々のステージを楽しみたいですね。


ーーでは、初出場の方はいかがですか?


百田:すごいよね!


佐々木:豪華! 応援団長の野々村真さん、森尾由美さんが出てくださる。真さんには直接ご挨拶させていただいたんですけど、すごいノリノリで「盛り上げようね!」って言ってくださっているので頼もしいです。


(4人が初出場組のリストを見ながら)


玉井:ファンキー加藤さん!


佐々木:楽しみ!


玉井:去年、マー君の登場曲「吼えろ」を作っていただいたんですけど、実際それ以降お会いできてないので楽しみです。


佐々木:マー君、観に来てくれるかな?


玉井:FUNKY MONKEY BABYS時代からすごく大好きなので、あの熱いパフォーマンスを期待しています。


高城:私はC&Kさんが楽しみです。私たちの結成10周年に「クローバーとダイヤモンド」を提供してくださったんです。今年も何回かお会いしたり、フェスでご一緒させていただいている中で、今回出演を快く受け入れてくださいました。


ーー私立恵比寿中学も初出場ですね。


佐々木:昨年までは、りったん(中山莉子)、(小林)歌穂ちゃんと、年越しの時間に出られないメンバーがいたんです。この日は、カウントダウンライブ(『カウントダウン学芸会「ねずみ年の幕開けはエビチュー」』)をやるにも関わらず、私たちのライブに来てくれるのは嬉しいです。お互いこんな歳になったんだって思うよね。


 あとは、妃海(風)さんも楽しみ! 去年はミュージカルでお世話になって、今年も夏のライブやラジオにも出てくださったり、たくさんお世話になっているお姉さんなんです。普段話している時は、ノリのいいお姉さんですけど、歌い出すとみんなが虜になっちゃうと思います。


百田「今年は“大人っぽい”を打ち出しながらも、等身大に過ごしていた」
ーー先ほどの会見では、玉井さんから今年印象に残っていることとして、山里亮太さんの結婚の話題が上がっていましたけど、“アンジュルム婚”で繋がりのある和田彩花さんも出られます。


玉井:ソロでのあやちょも、どういうステージになるのか楽しみです。


佐々木:ソロになってから会うの初めてだよね。


ーー毎年、出演アーティストとももクロのコラボも見どころですよね。


玉井:どういう風になるのかまだ決まってないですけど、一人ずつコラボレーションする場というのがあると思うのでそれも楽しみです。


佐々木:ここから出場者を紅組、白組チームに分けて。各アーティストさんが歌う曲も決まって、発表になっていくと思うので。


百田:めっちゃワクワクする!


ーー今年は、新体制初のオリジナルアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』、20thシングル『stay gold』のリリースと、ももクロの大人の一面を打ち出していった印象です。みなさんにとって、2019年はどのような1年でしたか?


玉井:大人の一面というのも、私たちとしては意図的に出しているつもりはあまりないんです。ちょっと前までは、みなさんの中で私たちの年齢が高校生で止まっていたと思うんですよ。でも、最近みなさんの中でのももクロの年齢が動き出した気がしていて、今の年齢を言っても驚かれなくなった。「11年やっていればそういう歳にもなるよね」と言っていただくことが増えたので、嬉しいような、寂しいような感じです(笑)。


佐々木:フェスにいっぱい出て、「大人になったね」とも言ってもらえたね。


高城:今年は海外でライブもやったし、フェスにも出たし、明治座での舞台があったり、様々なジャンルのことを一気にドバッとやらせていただけたんじゃないかなと思います。


百田:フェスとか新しいものに挑戦させていただくと、まだまだいろいろな伝え方があったり、私たちのことを初めて観るという人にもたくさん出会うことができました。まだ出会ってない人もいっぱいいるんだなと思うと、それこそ『ももいろ歌合戦』から知ってくださる方もいるでしょうし、ももクロをなんとなく知っているという人たちが、今の私たちを観た時に違う反応をいただけたりすると嬉しいです。今年は“大人っぽい”を打ち出しながらも、等身大に過ごしていたなという感じがしていて。等身大の私たちを受け入れてもらえたり、喜んでもらえたりするのは嬉しかったなと思います。


(渡辺彰浩)