婚活を10年近くしていても上手くいかない理由は、単にご縁がなかったのか、理想が高すぎるのか。なかなか難しい問題です。ヤフー知恵袋に11月末、「婚活中の38歳です。ご意見聞かせてください」という女性からの相談がありました。
30代前半から婚活を続けており、知人の紹介を受けたり、結婚相談所などを訪れたりと出会いを求めていますが、まったく上手くいかないという相談者。本人は「156cm52kgで若い頃から歌手のYUKIさんに似てる」と言われ、年齢より幼く見えるといいます。相手に望むこととしては
「自分より前後5歳程度で、年収もその年齢の平均額、できれば見た目も良い人がいいですが贅沢は言っていられないので妥協します」
とのこと。その程度なので理想が高いわけではないと思うのに、上手くいかないと思い悩んでいます。(文:篠原みつき)
相談員「客観的に見て釣り合いが取れているんです。私たちはプロですから」
先日は、結婚相談所で42歳の公務員を紹介されましたが、お断りしたそうです。収入や人柄は問題なかったものの、外見が「頭髪も寂しく体型もややぽっちゃりの中年そのもので、この人と道を歩けるかな?と考えたら無理でした」と正直に印象を綴っています。
しかし、相談所にそれを伝えると、少し批判されたそう。担当者は「年齢的に見た目の衰えは仕方がない」「相談所としてはお互いの希望理想と、夫婦になったときを想像し釣り合いがとれるような方たちを紹介している」などと説いてきたそうです。
カチンときた女性は相談員に、あの男性と自分は「釣り合いが取れるとは思えません」と伝えましたが、
「客観的に見て釣り合いが取れているんです。私たちはプロですから」
とダメ押しされてしまいました。
悶々として、腹立ちまぎれにSNSに書き込みをすると、今度は「勘違いするなババア」などと非難されたそう。ますますイライラが募った女性は「望むことは悪いことなんでしょうか?」と訴え、知恵袋に意見を求めました。
「一緒に道を歩けない」レベルの相手と結婚して幸せになれるのか
この相談は注目を集め、閲覧数は2万8000回以上、回答も多数寄せられました。多かったのが「年収と見た目まで問うあなたは高望みしている」「婚活市場の現実を知りましょう」といった厳しい意見です。
「残念ながら、38歳という実年齢が貴方の婚活市場での価値を下げているのです」
「貴女が望むイイ男は30歳までに婚活市場から姿を消します」
「YUKIさんに似ていると言われていたのは若い頃です。今YUKIさんに似ているではないのですよ」
といったツッコミが大半でした。「その42歳公務員の人はむしろあなたから見て『優良物件』なのです」という指摘も。確かに給与や休日が安定している公務員は、結婚相手として人気の職業です。「公務員男子」のみを対象にした婚活パーティーもあるぐらいです。
とはいえ、「一緒に道を歩けない」ほどの相手を無理に薦めることは誰にもできません。付き合っていくうちに慣れて受け入れてしまう可能性も十分ありますが、生理的に受け入れられないレベルの相手であれば結婚してから苦しいかと思います。
この相談のベストアンサーは「自分がイイと思った人と交際して、結婚するのが一番です」というものでした。結婚相談所はなんとか一緒になってもらうのが仕事なので、気にしないようにと助言しています。
相談者は補足として、「私の年収は420万プラス残業代と年2回の賞与です。貯金は700万ほどです」と付け加えており、それだけの収入があれば「まぁ一人でも楽に暮らせるし良いんじゃないですか?」といった意見もありました。もし、相手の見た目で「同じ道を歩けない」と思うことが続くなら、一人で歩いて行くのも一つの道かもしれません。