タクシーの配車用アプリを展開するJapanTaxiは12月11日、全国2万台のタクシーを対象に落とし物の検知システムを導入した。
システムの利用には、落とし物に米国発のトラッカー「Tile(タイル)」を付けておくことが前提。同社は、2年前からタクシーの車内にタブレット端末の設置を進めており、タイルが発信するBluetoothの電波をタブレット端末が拾うことで、タクシーの位置情報を元に落とし物の場所を特定する。
テスト運用時には一日あたり最大6万個を検知
タイルは、世界230の国と地域で展開するスマートトラッカーで、これまでに2500万個以上が販売されている。約3~5センチ四方のタグ型をしており、キーホルダーとしてバッグや鍵に付けて、常にBluetoothでスマートフォンと接続して使用する。
家の中など近距離では音を鳴らすことで失くした物を発見できる。外出先では、最後にスマートフォンとの通信が切れた位置情報を記憶することで発見を助けたり、他のタイルユーザーのスマートフォンと通信することで位置を特定したりできるという。
タイルのアクセスポイントは、世界中の駅や空港といった落し物が発生しやすい場所で導入が進められているが、リリースによると、公共交通のタクシーが今回のように、タイルの"動くアクセスポイント"になるのは世界で初めて。8月下旬に全国でテスト運用した際には、一日に最大約6万個のタイルを検知したという。