リクルートマネジメントソリューションズは12月上旬、「年末年始の挨拶」に関する調査結果を発表した。調査は2016年12月にネット上で実施し、年収 400 万円以上の民間企業勤務者400人から回答を得た。
「年末年始の挨拶についての考え」を聞いたところ、挨拶する側では、過半数が「積極的に行いたい」(56.3%)と答えたのに対し、挨拶される側では4割強(41.3%)にとどまった。さらに、挨拶される側では「面倒、できればやめたい」(58.8%)という人が約6割を占め、恒例の"挨拶"をネガティブに感じている人が多いことが分かった。
挨拶する側は「面談の絶好の機会」と捉える
「(挨拶を)積極的に行いたい」と答えた人に理由を聞くと、「面談の絶好の機会であるから」「改めて対面して話すことも大切だから」などビジネス上のチャンスとして捉えているコメントが挙がった。また、「日本のいい習慣だから大事にしたい」と国民性をうかがわせるコメントも見受けられました。
一方、ネガティブ派の意見としては
「仕事が中断されるから」
「バタバタしている時期のため」
など年末年始の多忙ゆえに遠慮したいといった声や「挨拶くらいで仕事が増えるわけでもない」「お互いに儀礼的になっている」と業務に関係のない風習を疑問に思う人もいた。
ちなみに「対面で挨拶する場合の平均滞在時間」を聞くと、最多が「5~10分未満」(29.2%)で、次いで「10~15分未満」(26.4%)、「5分未満」(14.4%)、「15~20分未満」(11.7%)という結果だった。
3年連続で挨拶した結果 「契約取れた」という人も
続いて、挨拶する際に持参するものについては「パンフレット」(28.9%)や「菓子折り」(28.3%)などを押さえて「ノベルティグッズ」(34.7%)が最多だった。具体的には「カレンダー」(71.9%)、「手帳」(14%)、「タオル・手ぬぐい」(7%)などが上位に挙がった。
このほか「ボールペン」(1.2%)、「会社製品」(1.2%)といったグッズ類や、中には「置物やぬいぐるみ」(1.2%)といった回答もあった。
印象に残っているエピソードを聞くと、「普段仕事の話しかしないお客様の意外な一面を知ることができた」などと親近感が増したというコメントがみられた。また、
「契約をとりたい企業に対して、3 年連続で年末年始の挨拶をしていたら、『君の熱意には負けた』と契約をとることができた」
と仕事の成果に繋がったエピソードもあった。
ただ、対照的に「忙しい師走の時期に、取引先の方が次々と挨拶に見え、仕事が捗らずに困った」と迷惑に感じている人も多いようだ。