トップへ

社用車ドライバーの4人に1人「酒が抜けきっていないと思いながら運転」 酒臭いドライバーを見たことがある人は2割

2019年12月10日 19:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

タニタは12月10日、「飲酒運転に関する意識調査2019」の結果を発表した。調査は今年11月にネット上で実施し、飲酒習慣のある20~69歳の社用車ドライバー(700人)とマイカー通勤者(300人)の計1000人から回答を得た。

「お酒に強い方だと思う」と回答した人は、社用車ドライバーで43.4%、マイカー通勤社で38.3%。アルコールが体から抜けるまでにかかる時間を知っている人は社用車ドライバー(52.6%)、マイカー通勤車(50.0%)ともに約半数となった。

翌日運転するのに飲みすぎてしまった理由「二次会・三次会と続いた」

翌日に車の運転が控えているにも関わらず、前日にお酒を飲みすぎてしまったという人は社用車ドライバーで40.7%、マイカー通勤車では34.3%。特に、お酒に強いと感じている人では51.1%にのぼり、強い自負がある人ほど飲みすぎてしまった経験があるようだ。

つい飲みすぎてしまった時1位は「会社の忘年会」(社用車ドライバー55.1%、マイカー通勤車49.5%、以下同順)で、2位以降「知人・友人との飲み会」(44.2%、43.7%)、「会社の歓送迎会」(32.3%、21.4%)、「その他の会社の飲み会」(26.3%、17.5%)と続く。

翌日に車を運転するのに、会社の飲み会でお酒を飲みすぎてしまったことがある人にその理由を聞くと、最も多かったのは「飲み会が二次会・三次会と続いた」(44.6%、48.3%)となった。

2位以降、「たくさん飲まないともったいないと思った」(24.6%、27.6%)、「緊張をほぐすため」(16.9%、10.3%)、「飲まないと場がシラケると言われた」(14.9%、6.9%)、「上司・先輩に飲酒を強要された」(14.4%、12.1%)、「お酒以外の飲み物が用意されていなかった」(10.3%、15.5%)などが続く。

「飲み会で飲まない人がいると場がシラケてしまうと思う」と回答した人は、社用車ドライバー全体で23.4%、マイカー通勤車で16.0%となった。

また、「上司・先輩からお酒を勧められると断りづらいと思う」と回答した人は、社用車ドライバーで53.1%、マイカー通勤車で47.7%となった。業種別に見ると「不動産業・物品賃貸業」(58.3%)、「建設業」(57.4%)、「医療・福祉」(56.4%)、「製造業」(53.9%)、「金融業・保険業」(52.0%)で半数以上となった。

社用車ドライバーの6割「飲酒運転に関する社用車・公用車のルール・規則がない」

「お酒を飲みすぎても一晩寝れば運転しても大丈夫だと思う」と顔頭した人は、社用車ドライバーで39.7%、マイカー通勤車で33.7%。お酒の強さ別に見ると、「お酒が強い」と回答した人では49.2%にのぼり、「強くない」(29.8%)を約20ポイント上回った。

またアルコールが体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で運転をすることがある人は、社用車ドライバーで24.9%、マイカー通勤車で17.0%。お酒臭いのに社用車を運転している人を見たことがあるという人は23.3%いる。

社用車ドライバーで「職場では飲酒運転に関する社用車・公用車のルール・規則がない」と回答した人は58.3%。飲酒運転について、危険性を考えて厳罰化を望む意見が多く上がる中、社用車・公用車ルール・規則が厳しくなったという人は65.8%となっている。

社用車ドライバーに、職場で行われている飲酒運転の防止策が取られていると回答した人は61.1%。1位は「アルコールの基礎知識を学ぶ機会を設ける」(25.4%)で、2位以降「飲酒運転防止マニュアルを配布する」(24.1%)、「飲酒運転に対する職場の罰則を周知する」(22.7%)と続いた。