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ワン・シャオシュアイ監督最新作『在りし日の歌』公開へ 21世紀の中国を背景に1組の夫婦の姿描く

2019年12月10日 12:12  リアルサウンド

リアルサウンド

『在りし日の歌』(c)Dongchun Films Production

 第69回ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞と女優賞をW受賞した、ワン・シャオシュアイ監督最新作『So Long, My Son(英題)』が、『在りし日の歌』の邦題で2020年4月より全国順次公開されることが決定した。


参考:『帰れない二人』ジャ・ジャンクー監督のこれまでを辿る冒険に 背景に描かれる中国の変化とは


 ヤオジュンとリーユン夫婦は、中国の地方都市で幸せに暮らしていた。大切な一人息子シンシンが川辺で溺れて亡くなるまでは。悲しみに暮れるふたりは、住み慣れた故郷を捨て、心許せる仲間とも距離を置き、誰も自分たちのことを知らない町へと移り住む。そして、歳月は流れ改革開放後、“一人っ子政策”が進む1980年代、経済成長を遂げてきた1990年代、そして2000年代……喜びと悲しみ、出会いと別れを繰り返し、それでも共に生きていく夫婦の姿を、激動の21世紀中国を背景に映し出す。


 監督は、『北京の自転車』(2000年)、『我らが愛にゆれる時』(2008年)で2度のベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた、中国第六世代の名匠ワン・シャオシュアイ。夫婦が辿る、30年に及ぶ壮大な人間ドラマを撮り上げた。


 主人公ヤオジュンを演じるのは、『薄氷の殺人』(2015年)のワン・ジンチュン。ヤオジュンの妻・リーユンを『黒衣の刺客』(2015年)のヨン・メイが演じる。ワン・ジンチュンとヨン・メイは、本作で第69回ベルリン国際映画祭最優秀男優賞と女優賞のW受賞という快挙を成し遂げた。(リアルサウンド編集部)