企業口コミサイト「キャリコネ」は11月中旬、「証券業界のストレス度の低い企業ランキング」を発表した。証券業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「ストレス度の低さ」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「証券」「ネット証券・ネット銀行」「グローバル金融」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上評価が寄せられた企業。対象期間は、2015年4月~2018年3月。
1位は「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」で、ストレス度の低さの評価は5点中2.52。2位以降、「SMBC日興証券」(2.45)、「野村證券」(2.28)、「大和証券」(2.21)、「みずほ証券」(2.20)と続く。
三菱商事「不満らしい不満はなく、とても感謝している」
1位の「三菱商事」で働く人からは、
「トレーディング部門なので朝はやや早めに出社しますが、残業や休日出勤はほとんどありません。休日出勤があるとすれば、ITやトレーディング部のシステムを入れ替えるときぐらい。日々の仕事をしっかりこなしていれば、有休も比較的自由にとることができる環境です。不満らしい不満はなく、とても感謝しています」(トレーダー/40代前半男性/年収800万円/2012年度)
といった口コミが寄せられている。同社は、2010年に「MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)」と「モルガン・スタンレー証券」のインベストメントバンキング業務が統合して発足。MUFGの中核として、グローバルに事業を展開している。
証券業界では必須の「一種外務員資格」を入社前に取得できるよう、内定段階からサポートしている。その後も、入社後すぐ、半年後、1年後と、段階に応じた多様な研修を提供。また、若手社員を対象にした「ジョブチャレンジ制度」や国内外への派遣留学、役職別研修、グループ全体で行うMUFG研修など人材育成のための制度を数多く用意している。
寮や社宅、充実した福利厚生サービスの用意など、社員が働きやすい環境づくりにも注力。社員の満足度は顧客の満足につながるとの考えから、毎年満足度調査を行い、その結果を以降の取り組みに活かしている。
ワークライフバランスと女性活躍推進も重要視。仕事と育児を両立するための休暇や勤務時間に関する制度、育児休業中の社員を対象にしたセミナー、全社員を対象にしたダイバーシティ研修などを実施。結果、子育てサポートに積極的な企業として「くるみん」マークを取得している。