英国の絵本「ピーターラビット」の世界観を楽しめるピーターラビットカフェに、ショッキングなメニューがあるとネット上で話題になっている。
メニューの名前は「ピーターラビットのおとうさん?のパイ」。現在、自由が丘店と、今年10月にオープンした横浜ハンマーヘッド店の2店舗で提供されている。自由が丘店の「おとうさん?のパイ」(税別1580円)は、パイ生地の下にハンバーグなどが隠れているという(横浜店と提供内容は異なる)。
このメニューが12月6日にツイッター上に投稿されると、「何の肉」「おとう…さん…」と動揺する声が相次いだ。実際、どのような経緯で誕生したのか、何の肉なのか。同カフェを運営するラケルに話を聞いた。
「お父さんパイはないの?」というお客さんの声から誕生
同社広報担当者は次のように語る。
「ピーターラビットのお父さんが人間のマグレガーさんに捕まってパイにされて食べられてしまったというシーンをイメージして作りました」
ピーターラビットと言えば可愛らしいうさぎというイメージが強いが、実はピーターの父親にはエグい設定がある。公式サイトでは「マクレガーおくさんにパイにされた」と説明されており、シリーズ1巻でも、母親が子どもたちに、
「マグレガーさんの畑にだけは、行ってはだめですよ。お父さんはね、マグレガーのおくさんに、パイにされてしまったのですからね」
と諭している。今回のパイ、ピーターラビットカフェでは元々メニューになかったが、2015年3月に自由が丘店がオープンしてから、「お父さんパイはないんですか?」とお客さんに聞かれることが度々あったという。
「お父さんがパイになったというエピソードはピーターファンの中では有名な話です。そんなお客様の声にお応えして、かわいくアレンジしたメニューを同年6月から提供を開始しました」
ファンからは「確かにそうだけど、かわいそう」の声も
メニューが「おとうさん?のパイ」とクエスチョンマークが付いていることについては、「実際はうさぎのお肉ではありません。メニューにはビーフを使用しています。サクサクのパイを崩して、お召し上がりください」とのことだ。
ピーターラビットファンの反応は様々だ。「あると思ったのよ!」と納得する人がいる一方で、驚いてしまう人もいるという。
「当メニューをご覧になって初めて存在を知ったお客様からは戸惑いの声、時には『確かにそうだけど、かわいそうよ!』というご意見もありました。我々としましてはどの反応に対しても嬉しく思っております。なぜなら、それだけお客様の心に響かせることができたのだからです」(同担当者)
なお毎年ハロウィーンの時期には、「ねずみに捕まってお団子にされる仔猫」からインスパイアされたメニューが登場するという。