企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は11月上旬、「鉄鋼・金属業界の給与の満足度が高い企業ランキング」を発表した。鉄鋼・金属業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「給与の満足度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「鉄鋼」「非鉄金属」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上評価が寄せられた企業。対象期間は、2016年4月~2018年3月。
1位は「日本製鉄(旧:新日鐵住金)」で、給与の満足度は3.75。2位以降、「JFEスチール」(3.41)、「日立金属」、「三菱マテリアル」(同3.10)、「神戸製鋼所」(3.05)と続く
。
日本製鉄「合併企業だが、差別や学閥もなくフェアな査定が行われている」
1位の日本製鉄については、
「メーカーの中では、トップクラスの報酬。順当に年次で上がっていく。仕事は忙しいが、サービス残業はなく、残業代もきちんと支払われる。合併企業だが、旧新日鉄と旧住金での差別や学閥もなく、フェアな査定が行われている」(企画営業/30代前半男性/年収850万円/2017年度)
といった口コミが寄せられている。同社は、2012年に新日本製鐵と住友金属工業が統合して誕生した日本最大手の鉄鋼メーカーだ。2019年4月に「新日鐵住金」から「日本製鉄」に商号を変更する。粗鋼生産量は年間4736万tで、国内トップ。世界でも第3位を誇る。
多様な人材が活躍できる職場環境を目指し、子育て中の社員の就労支援にも注力している。たとえば、製鉄所の高炉は24時間365日フル稼働のため、社員が交替で常に働いている状態にある。そこで、24時間対応の保育所を設置するなど、子育て中の社員も働き続けやすい環境を整えている。
夏季期間中には年休取得奨励や、フレックスタイム制度を活用した「朝方勤務」を推奨しているほか、2019年4月からはテレワーク制度の試行もスタートさせている。