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ヒカキンからカジサックまで人気YouTuberが大集結 『YouTube FanFest 2019』の熱狂を振り返る

2019年12月05日 20:22  リアルサウンド

リアルサウンド

提供=YouTube

 YouTube上で人気を集めるクリエイターやアーティストが出演するオンライン動画コミュニティの祭典『YouTube FanFest 2019』が、12月4日から5日にかけて開催された。本稿では、「クリエイターライブショー」と題し、人気動画クリエイターが集結する豪華な内容となった1日目のステージをレポートする。


(参考:おるたなchannel・水溜りボンド・東海オンエア・はじめしゃちょー&畑メンバーの豪華座談会


 オープニングを飾ったのは、7人組の動画クリエイターのフィッシャーズ。アップテンポなナンバーに合わせて登場すると、会場からは大歓声が巻き起こった。リーダーのシルクロードは歌い終えると「楽しんでいってください!」と観客に呼びかけ、オープニングを大いに盛り上げた。


 そしてこの日のMCとして、おるたなChannelのないとーと渋谷ジャパン、ラジオDJなどとして活躍するChigusaがステージに出演。ないとーはこの大抜擢について「本当にお前たちのおかげ!」と泣き真似をしながら会場を煽り、それに渋谷ジャパンがツッコむという、動画でもお馴染みのやり取りで観客を沸かせていた。


 2019年に公開された動画の再生数やコメント、評価など様々な基準を元にランキング形式で発表されたのは「国内トップトレンド動画ランキング」。冒頭に登場したフィッシャーズは、1位に『【100分間】大人気YouTuberたちvsシルクロードで本気の鬼ごっこした結果!?』、10位に『冒険のはじまり | フィッシャーズと失われし碧き秘宝』の2つの動画がランクインする活躍ぶりだった。


 そのほか、4位にはじめしゃちょーの『全員はじめしゃちょーで「旅立ちの日に」歌ってみた』、5位にヒカキンの『ヒカキン×デカキンついに会う!初対面でデカキンさんにドッキリしたら号泣www【感動】』、7位に水溜りボンドの『本気でチャーハン作るドッキリwwwwww』など、人気クリエイター陣の動画が選ばれた。


 カラフルなスーツ姿で登場したのは、日本トップの兄弟YouTuberといえばこの二人、UUUM所属のヒカキンとセイキンだ。レッドカーペットを歩いてステージにたどり着くと、初披露となる新曲「夢」を歌唱した。ヒカキンは「こんなに大きな会場でやらせていただいて嬉しく思います」と感謝。セイキンは1年を振り返り「もう1年が経ったのかという感じでした」と自身でも驚いていた。


 普段はカラフルなスーツを着用していることが多いが、この日、紺色のスーツで参加したのは東海オンエアの6人。こちらは、ドラマ『株式会社グレーゾーン・エージェンシー』での衣装だそうで、2020年春にYouTubeオリジナルコンテンツで公開されることが発表された。


 イベントはまだまだ続く。アーティストとしても目覚ましい活躍を見せるクリエイターコンビ・スカイピースが登場すると、一際大きな歓声が挙がった。スマートフォン用ゲーム『荒野行動』の2周年を記念したテーマソング「英雄」を歌い上げると、続けて「証明」を熱唱。激しいラップベースのテンポに、エネルギッシュな歌唱力でイベントのボルテージを上げていた。


 その後は、日本やインドを中心に1億2万回の再生回数を記録した動画『世界最大級のグミを1人で食う!(多分)』に登場したグミ片手に、はじめしゃちょーがレッドカーペットに姿を現した。ステージでは、『全員はじめしゃちょーで「旅立ちの日に」歌ってみた』を再現。会場に設置されたモニターいっぱいに「少しやんちゃ」「比較的真面目」な生徒役を演じているはじめしゃちょーの姿が映し出される演出に、観客からも笑い声が漏れていた。


 イベントが終盤に差し掛かると、今度はヒカキンがプレゼンターとしてステージに再登場し、2019年に登録者数100万人を達成したクリエイターを表彰した。レッドカーペットには、メイク動画で人気を集めるかわみしみきや、ヲタ芸や「1週間◯◯だけ生活」などの企画で一躍トップクリエイターに並んだ北の打ち師達、テレビでも活躍中の男女YouTuberヴァンゆんチャンネル、大食い系動画を中心に動画投稿を続ける谷やんら、今年大活躍した14組が出演した。


 今回の表彰に関して、ヴァンゆんチャンネルのゆんは「去年、私たちも2階から見ていた憧れの舞台なんですけど、今こうして表彰していただけてとっても嬉しい。この舞台に立てているのも、いつも動画を見て支えてくださるみなさんのおかげです」とファンに向けてお礼を伝えると、ヴァンビは「YouTuberが芸能界で活躍する機会が非常に少ないので、両方で活躍できる先駆けになりたいと頑張っています。人生をかけて証明していきたいと思います」と目標を熱く語った。


 続けて、谷やんがチャンネル登録者数100万人を達成した喜びをコメントするも、緊張している様子。見兼ねたカジサックが、リップクリームを手に取り塗ってあげる素振りを見せるも、突如自分の唇に塗りそのまま2人でキスをする、コントのような展開が繰り広げられる場面もあった。


 その後は、カンタとトミーの2人組動画クリエイター・水溜りボンドがステージに登場。軽快にトークが進行していくも、途中でカメラマンが暴走しトミーに接近するハプニングが起こった。これに、ないとーが「カメラマンさん!」と注意すると、突然被っていたフードを外して現れたのがカンタ本人。実は、水溜りボンドとして最初に登場したのが『パオパオチャンネル』のぶんけいで、カンタがカメラマンに扮(ふん)するドッキリであったことが明かされた。


 ラストは、ロックバンドのヤバイTシャツ屋さん「ハッピーウェディング前ソング」に乗せて、スカイピースやゆきりぬ、さんこいちやまあたそらクリエイター陣が、パオパオチャンネルの振り付けでコラボダンスを披露。途中、ふくれながキスをしようとするも、嫌がる振りを見せるM君や、ゆきりぬとはなおによるダンスパートなど、ファン待望のステージが催された。


 さまざまな人気クリエイターが一堂に会する祭典『YouTube FanFest』。大規模なオンラインイベントに終始会場から歓声が鳴り止まなかった。


(鳥羽竜世)