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伊藤忠商事と主婦の友社が中国市場で育児関連事業を展開、香港企業と合弁会社設立

2019年12月05日 19:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

伊藤忠商事の公式サイトより
伊藤忠商事が、主婦の友社と香港のPPW Sports & Entertainment (HK) Limited (以下、PPW社)の2社との間で、香港に合弁会社を設立することに合意したと発表した。出資比率や資本金は非公開。新会社を通じて中国市場における知育・育児関連事業の展開を開始する予定だという。
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 主婦の友社は1973年に育児雑誌「わたしの赤ちゃん」を創刊し、2002年からは後継誌の「ベビモ(Baby-mo)」を発刊。知育・育児カテゴリーにおいては、書籍「はじめてのママ&パパシリーズ」が82万部超、「頭のいい子を育てるシリーズ」が68万部超の累計発行部数にのぼるなど、子育て世代から支持を集めている。
 PPW社は中国市場における衣料品や日用品の販売を中心に、キャラクターグッズやコンテンツ製作といったライセンスビジネスを幅広く展開。伊藤忠商事とPPW社は、ブランドのライセンス事業でかねてより取引関係にあり、中国市場で日本のコンテンツを使った新事業を検討していた。今回、自社のコンテンツを活用したオンライン事業や海外進出の強化を目指してきた主婦の友社と方向性が合致したため、合弁会社の設立合意に至ったという。
 合弁会社による新事業の運営にあたり、主婦の友社が新たにオリジナルキャラクターを制作。年内を目処に、新キャラクターを活用してSNSや動画サイト、育児専門のポータルサイトなどを通じて知育・育児コンテンツの配信を予定しているといい、2020年からアパレルや雑貨、玩具などのライセンス商品をはじめ、日本製のベビーケア用品の販売、主婦の友社の知育・育児関連書籍の中国版の発売といった事業を順次開始するという。今後は伊藤忠商事のブランドビジネスのノウハウや、主婦の友社のコンテンツ制作力、PPW社の中国国内でのネットワークを活用して知育・育児関連事業を拡大していく。
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