ヤフー知恵袋に11月下旬、「結婚式のお車代を催促する友人に呆れています」という相談がありました。相談者は先日結婚式を挙げ、北海道在住の友人を招いたそうです。
その友人が北海道で式を挙げたときは、相談者は「お車代として1万5000円もらっただけ」で、ホテルの手配はなくホテル代ももらっていないとのこと。相談者は先日式を挙げましたが、友人は東京にある奥さんの実家に泊まったそうで、ホテル代はかかっていません。相談者は、
「私が北海道に行った時はホテル代がかかっているのでその分を相殺し、その友人にはお車代など何もださないことにしました」
と決定。しかし後日、友人から電話があり、「低姿勢ながらお車代を催促してきました」といいます。(文:篠原みつき)
「さすがにゼロというのは」と不満な友人、「割に合わないし不公平」と相談者
友人は相談者に、「大変申し訳ないけど、気持ちだけでいいからお車代を少しもらえないか。飛行機代だけでも結構かかっているし、さすがにゼロというのは…」と伝え、自分の結婚式のときは君にお車代を出したじゃないか、とも付け加えました。
これに対して相談者が前述の「相殺してもらいたい」旨を話したところ、「事前の連絡なしにゼロはないだろ」と反論されました。若干言い合いになったそう。相談者は、確かに気が利かない私も悪いとしつつ、「催促してくる友人の非常識さにびっくりしました」と納得いかない様子です。
「自分が宿泊費をもらっていないのに、宿泊費がかかっていない友人にお車代をだしたら、割りにあわないし不公平だと思うのですが…。今度友人と会うときに気持ちばかり、交通費の一部をお渡しするべきでしょうか…」
結婚式の「お車代」は、遠方から招待した方への交通費と宿泊費の意味合いで渡されます。一般的には交通費の半額~全額を負担するのがマナーとされ、宿泊場所や航空チケット等をこちらで手配することでそれに換える場合も。相談者は、自分が招待されたときの負担を考え、友人はゼロ円が妥当という結論になったようです。
「勝手な勘定しないで貰ったものを返すのは常識」
この相談のベストアンサーは、「同じ額を早く渡すべき」という回答でした。他の回答者も、
「君のロジックは少数派だよ。相手が車代くれたのに、なぜ返さないのかな?」
「勝手な勘定しないで貰ったものを返すのは常識」
など、「貰わなくても渡す」という意見が圧倒多数です。そもそも「妻の実家」は積極的に泊まりたい場所ではなく、友人はあなたに気を使わせないための配慮をしたのに、「それを相殺とか意味が分かりません」という非難が相次ぎました。
一方で、「いただく側から催促は非常識」「車代せびる奴など最低です」と、友人を責める回答も一部ありました。確かに催促までは、滅多にすることでは無いでしょう。
しかし、北海道から東京までは疑う余地のない「遠方」です。飛行機の料金は、日時や航空会社によって異なり片道6000円弱から3万円ほどまでと幅がありますが、安くても往復で2万円はかかるでしょう。
その他の電車賃やご祝儀の負担もありますから、「勝手に相殺」するのは考えものです。お車代を出さないならば、友人が言ったとおり招待する時点でその旨をお知らせしておくべきでした。
回答には、「ここまではっきり言われたなら周囲への友人に噂が広まり、金額以上の痛手になるケースも想定されます」という忠告も。このままでは友情にヒビが入るだけでなく評判も落としかねません。早急に誠実な対応をした方がいいでしょう。
結婚式に過剰にお金をかける必要はないと思いますが、こういう部分にケチケチして良いことはひとつもありませんね。