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『まだ結婚できない男』阿部寛が夏川結衣について言及 まどかとの舌戦の行方はどうなる?

2019年12月04日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『まだ結婚できない男』(c)カンテレ

 13年前に人気を博したドラマ『結婚できない男』の続編『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)。前作から月日は流れ、時代は令和を迎えたが主人公の“結婚できない男”桑野信介(阿部寛)は現在53歳、相変わらず独身を貫いている。


参考:『まだ結婚できない男』は前作と何が違う? 女性キャスト総入れ替えで変化した「独身男女」の描き方


 第9話「偏屈男が素直になって悪いか!!」では、珍しく急性胃腸炎で弱った桑野の様子から始まる。原因はストレスと1人暮らしによる栄養不足だ。


 仕事中に倒れた桑野は、義弟の中川(尾美としのり)の病院に運び込まれる。運ばれる最中に「あの女医にだけは言うなよ」と口止めしていたが、本作で初めて桑野の口から早坂先生(夏川結衣)の存在に触れられていた貴重なシーンだった。


 見舞いに訪れたまどか(吉田羊)、有希江(稲森いずみ)、早紀(深川麻衣)に、中川は「お前はモテ男だったのか」とからかうも、「真面目な話、心配してくれる人がいるだけ有難く思えよ」と孤独死の可能性を示唆しながら言い添える。皮肉も全く言わず、いつになく素直で別人のような態度の桑野に驚きと違和感を隠せない女性陣3人だが、病気をきっかけに桑野が“いい人”になったと喜ぶ有希江と早紀。それに対して、普段から桑野とケンカの絶えないまどかだけは、素直なのはあくまで一時的なものに違いないと疑い、周囲から「桑野さんに厳しすぎ」だと指摘を受ける。


 案の定、まどかは回復した桑野とまたもや些細なことで言い争いに。有希江や早紀には好意的なのに、なぜ自分には皮肉ばかり言うのか。納得がいかないまどかに対し、早紀は、男と女の間には言葉と感情が裏腹になることがあると力説。それを体現した自分の舞台を見に来てほしいと、まどかたちを誘う。


 数日後、都合が悪くなり、舞台に行けなくなったまどかの代理として桑野が名乗りを上げ、結果図らずしも桑野と有希江2人のデートが実現することに。着席するなり桑野は舞台の歴史についてのウンチクを語り、帰りに立ち寄ったもんじゃ焼き屋でも作り方レクチャーを始める。見兼ねた有希江が途中でもんじゃの土手を崩し、「本当のもんじゃ焼きの楽しみ方」を実演。半信半疑で有希江を真似てみる桑野の表情に少しの驚きと感動が広がり、2人の距離も一気に近づいたようだった。


 元々桑野に対して「変な人だけど悪い人ではない。優しいところもある」と好評価だった有希江は、2人での食事を楽しかったと振り返りまどかを驚かせる。


 「そんな桑野さんと仮に結婚なんてしようものなら、掃除の仕方から何から何まで細かい注文が入るに違いない」とまどかはけしかけるが、有希江が一言「そんなの結婚してみないとわからないじゃない。決めつけるのは良くない」と一蹴する。さらに「わざわざ桑野さんとの舞台鑑賞がどうだったか確認しに来るなんて、余程気にしているのね」とまどかに対して微笑みかける。


 次回遂に最終回。終わりを感じさせない淡々とした日常描写が続いていた本作だったが、最終話では桑野とまどかが法廷で争うことになる。桑野に家の設計を依頼してきた50代の男性が、離婚後に1人での生活を謳歌するための住まいを実現してほしいとのことだったが、妻に訴えられ泣く泣く工事を中断せざるを得ないと言う。妻によると「土地の所有権は自分にも帰属している」とのことで弁護士を立てて工事の差し止めを要求してきたというのだ。その妻の弁護を担当しているのがまさかのまさか、まどかだった。桑野とまどか、2人にとっても未知である“結婚”“離婚”“共生”“夫婦生活”などについてどんな議論が交わされるのか。何やらまどかにもいよいよ母親の事務所の承継問題も浮上しているようだが、強がってばかりの2人の意見に折り合いはつくのか。三角関係の結末にも乞うご期待!


■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2018年の劇場鑑賞映画本数は96本。