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松岡茉優「私を作ってくれた作品」 小野大輔とともに『デジモン』劇場版最新作ゲスト声優に

2019年12月04日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(c) 本郷あきよし・東映アニメーション

 2020年2月21日に公開となる『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』に、ゲスト声優として松岡茉優と小野大輔が出演することが決定した。


参考:『デジモン』はなぜファンの心を掴み続ける? 評論家が『デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」』を語り尽くす


 本作は、『デジモン』シリーズ20周年記念作品。“八神太一とアグモンたち”の最後の物語が描かれる。


 『万引き家族』『蜜蜂と遠雷』『ひとよ』など、数々の話題作に出演する松岡が本作で演じるのは、映画オリジナルキャラクターで、ニューヨークの大学でデジモンの研究を行う科学者のメノア・ベルッチ。『デジモン』が大好きだった松岡は、オファーの話を聞いた瞬間叫んでしまうほど嬉しかったと語り、『デジモン』を「“優しさ”や“強さ”、“痛み”を教えてくれた“私を作ってくれた作品”です」と、熱いコメントを寄せた。


松岡がアニメの声優を務めるのは、『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』(2016年)、『映画 聲の形』(2016年)、『バースデー・ワンダーランド』(2019年)に続き4作目。すでにアフレコを終えており、監督の田口智久は「収録が始まってすぐに松岡さんの中にメノアがいるように感じました。松岡さんの収録を終えた時、メノアというキャラクターに命の火が灯ったように感じました」と、その表現力を絶賛。プロデューサーの木下陽介も「メノアに必要なすべての要素を満たしていた」と自信を覗かせている。


 松岡は本作のストーリーについて、「子どもの時にTVシリーズを毎週楽しみに見ていた人たちが『こういうデジモンが観たかった!』と思える要素が多く散りばめられています」とアピールした。


 さらに、もう一人のゲスト声優として、『ジョジョの奇妙な冒険』空条承太郎役や『進撃の巨人』エルヴィン・スミス役などを務める小野大輔が、メノアの助手・井村京太郎を演じる。デジモンへの出演に対して小野は、「長く愛される、歴史あるシリーズに参加させていただけることに感激しています」とコメントしている。


コメント
●松岡茉優
『デジモン』は幼い頃から大好きでしたので、出演のお話を頂いた時は思わず叫んでしまう程嬉しかったです。ヤマト君に恋をし、空ちゃんみたいな女の子になりたいなと憧れ……ビデオテープが擦り切れる程繰り返し見ました。“優しさ”や“強さ”、“痛み”を教えてくれた“私を作ってくれた作品”です。
私が演じたメノアはテキパキ仕事ができる、快活で気持ちのいい女性ですが、子どもから大人になる葛藤など、様々な思いを抱えている女性です。出演させていただけるありがたさを噛みしめながら、田口監督ともディスカッションをして、納得のいくまでお芝居をさせていただきました。
今作は監督を始め、多くの『デジモンアドベンチャー』世代の方々が制作に関わっていらっしゃいます。なので私のように、子どもの時にTVシリーズを毎週楽しみに見ていた方たちが「こういうデジモンが観たかった!」と思える要素が多く散りばめられています。 是非沢山の方にご覧いただき、懐かしい、嬉しい、悲しい、感動の涙を流していただきたいです。そして、この映画から、皆さんとデジモンの“絆”を感じていただけるのではないかと思っています。


●小野大輔
20周年おめでとうございます。長く愛される、歴史あるシリーズに参加させていただけることに感激しています。デジモンの主役は子供たち。子供たちとデジモンたちの絆が頼もしく、そして見守る大人としてその輝きを眩く感じました。


●田口智久監督
松岡さんには、「主人公の太一たちと鏡像関係にあるキャラ」など、いろいろお伝えしたのですが、その説明自体に意味はなかったと思いました。収録が始まってすぐに松岡さんの中にメノアがいるように感じました。メノアはこの映画のために作ったキャラで、制作側で設定を作り込み、キャラクターデザインを与え、「側」を整えてきました。しかし、その輪郭は雲のようでどこか頼りなさがあったように感じていました。松岡さんの収録を終えた時、その雲ような輪郭ははっきりとした形を示し、メノアというキャラクターに命の火が灯ったように感じました。
松岡さん、メノアに命を吹き込んでくれてありがとうございます。


●木下陽介プロデューサー
メノアに必要だったのは、主人公たちの心を突き動かす説得力とリアリティをもつお芝居。そして、何より考えていたのは、「デジモン好き」であること。すべてを満たしたのが、松岡茉優さんでした。オファーする前に、デジモン好きかどうかなんてわかりませんし、様々な作品に引っ張りだこな方なので、普通は不安もよぎるはずですが、不思議と自信があったんです。ご快諾のお返事と共に、「デジモンで育ちました」とのメッセージもいただき、メノアへの自信はさらに深まりました。アフレコは限られた時間だったのですが、ブースに入られたときの集中力は圧巻でした! ファンの皆さんと同じようにかつて“子ども”だった松岡さんだからこそのメノアが、そこにはいたのです。


(リアルサウンド編集部)