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運転中のスマホ操作を自動検出! 豪警察がAIカメラでの取り締まりを開始

2019年12月03日 11:31  Techable

Techable

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スマートフォンが暮らしにすっかり浸透し、片時も手放せないという人は少なくない。その結果、運転中のスマホ操作による事故が世界的に増えている。

そうした中、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の警察はスマホ操作に起因する自動車事故を減らそうと、運転中のスマホ操作をAI(人工知能)で自動検知するカメラを導入した。・24時間年中無休で監視運転中のスマホ操作は危険だと認識していても、それでもかかってきた電話をとったり、テキストの返事を送ったりしてしまうものだ。しかし、目の前に警官がいたらほとんどの人はスマホを置くだろう。

その警官的な役目を24時間年中無休で果たすのが今回導入されたAI搭載カメラ。道路設置タイプと可動式のタイプがあり、運転席の画像をとらえ、スマホを操作しているドライバーを検出する。・6カ月で違反10万件メルボルン拠点のAcusensusが開発したこの監視システムはすでに6カ月にわたる試験が行われた。期間中、ドライバー850万人をチェックし、10万件以上の違反を検出したという。

今回の正式導入にあたっては、最初の3カ月間は違反者に「警告書」を送るにとどめる。しかしそれ以降に違反した場合、罰金344豪ドル(約2万6000円)とデメリットポイント5点が科される。デメリットポイントが重なると免停となる。

ニューサウスウェールズ州はこのシステムの導入で向こう5年間に死亡事故や重傷事故を100件ほど防ぐことを期待している。

NSW Department of Transport

(文・Mizoguchi)