キャリアデザインセンターは11月21日、女性の仕事観をテーマに行ったアンケート調査結果を発表した。調査は10月にネット上で実施し、同社の「女の転職type」を利用している790人から回答を得た。
何歳まで働きたいか聞いたところ、最も多かったのが多くの企業で定年になっている「65歳」(25.7%)だった。「70歳以上」(14.7%)、「一生涯、働ける限り」(24.8%)という回答も合計で4割近くあった。
「結婚して、子育てのタイミングで引退したい」という人は少数派
60代以降も働き続けたい、という人からは以下の声が出ていた。
「ある程度お金を貯めて、余生を楽しみたいから」(20代/企画・マーケティング/正社員/宮城)
「社会とのつながりを持つことで若々しくいられると思うから」(40代/バックオフィス/正社員/岐阜)
老後の資金面で不安がある、年をとっても刺激がほしい、といった理由で働き続けたい人が多いようだ。
一方、49歳以下の年齢を選択した人はわずか7.6%だった。
「結婚して、子育てのタイミングで引退したいから」(20代/バックオフィス/正社員/埼玉)
「早く家庭に入って、家族を大切にしたいから」(20代/介護/正社員/福岡)
近年は共働き家庭が増えているが、いわゆる専業主婦志向の人も一定数いるようだ。
リタイアまで今の会社で働き続ける、という女性は7.3%のみ
長く働き続けたい人が大多数であったが、一つの会社で働き続けたいかというとそうでもないようだ。リタイアまでに転職するかどうか聞いたところ、「予定はない」と回答した人は7.3%のみ。70%近い女性が「1回以上は転職するつもり(予定)」と回答していた。
転職する理由を聞くと、「今の会社ではそこまで長く働き続けられないから」(40%)が最多。次いで「プライベートの状況に応じて仕事を変えたいから」(33%)、「自分のスキルアップのため」(26%)が続いた。会社や自分自身の状況に合わせて職場を選ぶ女性が多いことが窺える。
「長く働き続けるために何かしようと思っていますか?」という質問に対しては、「もっとスキルを身につける」(63%)という回答が圧倒的多数だった。次いで「転職する」(42%)、「目の前の仕事を頑張る」(40%)が続いた。