読売広告社は11月28日、「ミレニアル世代の価値観」に関する調査結果を発表した。調査は6~7月にネット上で実施し、1981~96年度に生まれたミレニアル世代890人とその他の世代1179人から回答を得た。
将来観を聞くと、ミレニアル世代の3人に1人が「未来は明るいと思う」(32.8%)と回答。その他の世代では22.3%にとどまり、10ポイント以上の差が開いた。平成初期に生まれたミレニアル世代は「不況の下で育ち、将来も悲観的」と思われがちだが、実際には未来を前向きにとらえている様子がうかがえた。
「多少無理をしても欲しいものを購入したい」と約半数が回答
購買意欲に関する質問では、ミレニアル世代のうち「多少無理をしても欲しいものを購入したい」(47%)と答えた人は半数近くにのぼった。その他の世代では40.8%。「モノを買わない世代」などと言われることもある世代だが、消費欲求も持ち合わせているようだ。
また、他者との距離感については「繋がることより、適度の距離感の方が大事」(56.9%)とミレニアル世代の6割弱が答えた。その他の世代では49.4%であり、むやみにつながるのではなく、心地よい距離感を理想にしていることが分かった。
一方、実際のミレニアル世代の交友関係については、約半数が「狭く深い人付き合いが多い」(49.1%)と答えた。その他の世代では39.2%だったのと比較すると、ミレニアル世代は密接で濃厚な人付き合いの中で生活していた。