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国立新美術館で古典と現代美術の温故知新な魅力発信する展覧会、皆川明や横尾忠則らが参加

2019年11月28日 19:32  Fashionsnap.com

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(左から)皆川明、棚田康司、菅木志雄、しりあがり寿 Image by: FASHIONSNAP.COM
国立新美術館が11月28日の今日、美術やデザイン、建築の分野で活動している現代作家の作品と日本の古典美術の名品を組み合わせて展示する展覧会「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」の記者発表会を開催した。
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 古典×現代2020―時空を超える日本のアートは、文化庁が主宰する2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催時の国内外の観光客増加に合わせ、日本の文化や芸術を発信するための施策「日本博」の公式プログラムとして企画。現代作家8人と、鎌倉時代から江戸時代にかけて登場した作家や作品たちをそれぞれ結びつけ、会場の各部屋で作品を紹介する。古い作品からインスパイアされたインスタレーションや、先達たちに世間が抱くイメージに基づくパロディ作品などが揃う。会期は2020年3月11日から6月1日まで。
 参加アーティストの組み合わせは、尾形乾山と皆川明、曾我蕭白と横尾忠則、江戸時代の花鳥画と川内倫子、葛飾北斎としりあがり寿、仙厓義梵と菅木志雄、鎌倉時代の仏像と田根剛、刀剣と鴻池朋子、円空と棚田康司の計8組。過去の名品と現代の著名な作家陣の関係性は、視覚的な類似性をはじめ、制作過程や造形、主題など、様々な部分でリンクしており、双方の作品の温故知新な魅力を発信するという。
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 発表会には、参加アーティストのなかから皆川や棚田、しりあがり、管木の4人が登壇。展覧会への参加について問われると皆川は「企画を提案された時は驚いたが、展示に向けて乾山の作品やイマジネーションを振り返る時間が非常に楽しい。デザインや視覚的な面での類似性だけではなく、生活環境や制作過程といった作品の周縁で繋がっている部分を紹介できたらと思う」とコメントした。また、しりあがりは「北斎のアニメーション作品を制作予定で、彼が感じた絵画制作の楽しさやその没頭する様子について描くつもりだ」と新作の内容について明かした。
■古典×現代2020―時空を超える日本のアート会期:2020年3月11日(水)~6月1日(月)休館日:火曜日※5月5日(火・祝)は開館、5月7日(木)は休館会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)※毎週金・土曜日は20:00まで、5月30日(土)は「六本木アートナイト2020」開催に伴い22:00まで公式サイト