ソニー生命保険は11月28日、「スマートフォンに関する意識・実態調査」の結果を発表した。調査は今年10月にネット上で実施し、20~69歳の男女1000人から回答を得た。
「スマホ依存をしている」と回答した人は57.2%。年代別に見ると、20代で78.0%、30代で74.0%、40代で54.0%、50代で49.5%、60代で30.5%と若い年代ほどスマホ依存が高い傾向にある。
「会話をしながらいじる人」にイライラする人は7割
「スマホ疲れをしている」と回答した人も、20代で69.5%、30代で74.0%と若い世代ほど高い割合となっている。また、「スマホ断ち」についてはどの年代でも「したいとは思わない」が多数はだが、「してみたい」は20代が最も多く42.0%、30代で35.5%となった。
スマホのおかげで手に入れたもの1位は「知識・情報」(147件)で、以降「便利さ」(116件)、「時間」「友達」「連絡手段」(同36件)が上位に入る。一方、失ったもの1位は「時間」(265件)で、「お金」(75件)、「視力・目の健康」(64件)がトップ3に入った。
他人のスマホ利用について、どのくらいイライラするかを聞いた。「会話をしながらいじる人」に対してイライラする人は69%。「食事をしながらいじる人」は61.8%、「歩きながらいじる人」は64.7%なった。「満員電車でいじる人」にイライラするという人も29.6%いる。
また「歩きスマホは危険だと思う」と回答した人は94.4%で、「歩きスマホを規制する法律が制定されるべき」も81.5%にのぼっている。
4割が「タップしたら違うところが反応」「意図せず広告をタップ」でイラつき
配偶者のスマホの使い方でイラッとすること1位は「会話中にいじる」(33.8%)。男女別に見ると女性が41.1%なのに対し、男性は25.2%となった。2位の「食事中にいじる」(40.8%)も女性(40.8%)が男性(22.5%)を大きく上回っている。
3位以降、「メールやLINEを返さない」(男性14.9%、女性25.2%)、「家事・育児よりスマートフォンを優先する」(男性14.9%、女性23.0%)、「夜遅くまでいじる」(男性17.6%、女性19.4%)、「電話に出ない」(男性13.7%、女性19.4%)と続くが、いずれも女性の方がイライラを感じやすいようだ。
スマホでの思わぬ経験や失敗を聞くと、1位は「タップしたら違うところが反応」(42.0%)。次いで、「意図せず広告をタップ」(38.8%)、「通信速度制限がかかる」(34.7%)、「文字入力の途中で誤送信」(29.3%)、「コピーの選択範囲に苦戦」(27.4%)と続く。操作ミスや通信速度制限であたふたした経験がある人は少なくない。
男女別にみると、「タップしたら違うところが反応」(男性34.8%、女性49.2%)、「意図せず広告をタップ」(男性32.4%、女性45.2%)、「文字入力の途中で誤送信」(男性21.0%、女性37.6%)、「仰向けで操作中に顔に落下」(男性10.8%、女性24.0%)は、男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなった。うっかりによる失敗経験は女性の方が多いようだ。