又吉直樹と宇多田ヒカルの対談記事「深淵から生み出されるもの」が、12月7日発売の『文學界 1月号』に掲載される。
2人は昨年NHKで放送された『SONGS スペシャル「宇多田ヒカル」』で初対談。宇多田ヒカルのツアー『Laughter in the Dark』では又吉直樹が制作したショートフィルムが使用された。
23ページ、約2万5千字に及ぶ今回の対談では、2人がなぜ共演することになったのか、又吉の最新作『人間』を宇多田がどう読んだのか、幼少期の2人にとって読書がどういうものだったのか、作品における登場人物と自分自身の関係、狂気が創作のもととなっているということ、妖怪への共感など、互いの創作の源泉を語り合う。「あれもこれもできたけどこれじゃなくて、これしかできひんと思ってのこれやから、芸人をやめるとか、何も作ったらあかんって言われるのは、僕にとっては死ぬことなんですよ」と公言する又吉の「作る」ことに対する思いや、2人が創作にどう向き合ってきたかといったことについて明かされる。また、カメラマンの新津保建秀が撮り下ろしたカラー写真も収録。