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一気飲みを煽られた人の8割が「断れなかった」 理由は「クライアントからの命令」「場がシラケないようにするため」

2019年11月28日 11:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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忘年会・新年会シーズン近づき、これから飲酒する機会が増えていくだろう。キリンホールディングスは11月28日、「イッキ飲みに関する実態調査」の結果を発表した。調査は今年10~11月にネット上で実施し、月1回以上飲酒する男女500人から回答を得た。

一気飲みが原因で後悔した飲み会を聞くと、1位は「忘年会」(34.6%)。次ぐ「歓迎会」(17.6%)、「懇親会」(16.6%)を大きく引き離している。

後悔した忘年会について具体的に聞くと、「お会計がすごいことになった」(埼玉県/41歳女性)、「電車を乗り過ごしタクシーで2万円かけて帰った」(東京都/31歳女性)といった金銭的な失敗や、

「トイレに行って立てなくなり便器にしがみついていた」(愛知県/58歳男性)
「大皿で飲んでいたら、酔って顔面から全身に酒を浴びてびしょ濡れになった。しかもその状態で電車で帰宅したので家では白い目で見られた。次の日は案の定、酒臭くて会社で怒られた」(福岡県/51歳男性)

といった声が寄せられた。中には「救急車で搬送させてしまった方を出してしまったので、場がしらけても止めるべきだったと後悔した」(福島県/53 歳男性)と命に関わる失敗談を挙げる人もいた。

一気飲みを煽ってきた人物1位は「上司・先輩」

一気飲みは危険な行為だが、「飲み会で一気飲みの現場をみた」と回答した人は62.4%にのぼる。性年代別で見ると、女性はほぼ世代間での差が見られない。しかし男性は30~50代は過半数なのに対し、20代は50%以下となっている。同社は、

「若い世代ほど一気飲みといった無茶な飲み方をしない傾向があることが読み取れ、命を脅かす危険な一気飲みは時代遅れと化している、と言えそうです」

とコメントしている。

実際に、一気飲みをするよう煽られたことがあるという人は39%。煽ってきた人物は「上司・先輩」(55.4%)が最も多く、以降「友人」(47.7%)、「同僚」(33.8%)と続く。また、煽られた経験のある人で「断れなかったことがある」という人は79.5%にのぼる。

断れなかった理由を聞くと、「場の雰囲気がシラけないようにするため」(神奈川県/35歳男性)といった声のほか、

「上司からの指示だったのでどうしても断れずやるしかなかった。どうにか実行はしたものの内心は嫌だった」(広島県/35歳男性)
「クライアントからの命令のようなものなので断ると仕事に影響すると思い、断れませんでした」(福岡県/54歳男性)

など今後の仕事の影響を考えると断れなかったという意見も出た。

飲み会で周りの人が救急搬送された経験がある人は4人に1人

一方、一気飲みのコールに参加したことがある人は31.4%。3人に1人は煽り経験があるようだ。コールに参加した理由については、

「みんなでコールしなければならない雰囲気になっているから、自分だけ黙っている事はできない」(埼玉県/36歳男性)
「その場の雰囲気を壊したく無かったから」(東京都/35歳女性)

と一気飲みを断れなかった理由と同様に、場の雰囲気に合わせてしまったという声が多かった。過度な飲酒で救急車で運ばれた経験がある人が9.0%、周りの人が運ばれた経験がある人は25.2%となっている。一気飲みの強要が罪になると知らなかった人は47.6%と約半数だ。

一気飲みの印象を聞くと、最も多かったのは「時代遅れ」(54.2%)。2位以降、「恥ずかしい」(30.0%)、「ダサい」(27.2%)、「つまらない」(24.2%)、「周りに気を使いすぎ」(20.8%)などが続く。

恋愛対象の相手が一気飲みをしていたらどう思うかを聞くと、「カッコ悪い」と回答した人は女性93.2%、男性89.2%となった。同社は、

「意識している相手やお付き合いしている相手の前でイッキ飲みをしてカッコつけようと思う考え方は、今の世の中では古い考えになりつつあるようです」

とコメントしている。なお、一気飲みしている様子を見ると「ドン引く」という人は79.8%にのぼる。