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水溜りボンド、「仲が悪くなりました」動画で見えた揺らぐことのない信頼関係

2019年11月26日 09:31  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 人気YouTuberコンビの水溜りボンド(カンタ、トミー)が11月21日、自身のYouTubeチャンネルに「仲が悪くなりました。」と銘打った動画を投稿した。


(参考:星野源、人気YouTuber水溜りボンド・カンタに感謝「気が向いたら僕の曲を使ってやってください」


 刺激的なタイトルに加えて、サムネイルは無人の動画撮影部屋。仮に、2人のことをよく知らないユーザーのおすすめ動画欄に何かの拍子で突然表示されたとしたら、本当に仲違いしたようにしか思えないだろう。もちろん、そんなことはない。また、ときに「YouTube界のNHK」と呼ばれるほどクリーンな彼らに限って、スキャンダルを自ら切り売りするようなことがないとファンも知っている。そうしたファンとの信頼関係あってこそ成り立つ誇張表現気味のタイトルなのだが、その内容がなかなか興味深い。


 「ちょっと気になることがありまして」と切り出したカンタは、「僕らもう5年間、本当に毎日会ってるじゃないですか? おかしいんですよ!」と問題提起。「普通はそんなに同じ人と一緒に楽しめない」と続けると、トミーも「東海オンエアとかも週2回の撮影だったりするじゃん。他の人とかも毎日は撮ってないじゃん」と同意し、「毎日一緒にいる人っているのかな?」と首を傾げた。


 「毎日(一緒に)いるのに仲良いってなかなかないよね」とトミーが自分たちの特異な親密さを指摘すると、カンタも「そうね」とうなずき、「ってことで、僕らがYouTuberとしてここまでたくさんの人に見ていただいている理由として、やっぱり、楽しく動画を撮れているというのはあると思うんですよ」と分析しつつ、「ということで本日、本当に初ですけれども、めちゃくちゃ喧嘩した後感で動画投稿してみたいと思います!」と宣言した。


 カンタが「なんでもとりあえずイラっときちゃう」と設定を説明すると、トミーも「なるほどね。何かやったら『は?』って思っちゃう」とすっかり乗り気に。肝心の喧嘩の理由は、「詰め切れてない甘々の企画」に対して、2人の意見がぶつかり合うというもの。企画をもっと面白くしたいトミーと、楽しくやりたいカンタ。そんな2人が持つクリエイターとしての矜持がぶつかり合うというていで「ギスギスした水溜まりボンド」を演じることになった。


 けれども、もともと「面白い動画」を撮ることに妥協を許さない2人のこと。あまりにもあり得ない状況だからだろうか。演技開始直後、トミーが「はい、どうも、水溜りボンドです……」と不機嫌さを醸し出しながら挨拶すると、カンタは「急にやられても……」とポツリ。そこで早速、2人とも吹き出してしまう。トミーが「ツッコむなや。それナシじゃん!」と指摘するも、カンタは笑いが止まらない。その後も、不仲を演じようと努めるも、ことあるごとにどちらともなく笑いがこみ上げてきてしまい、その都度中断していた。


 企画の趣旨からするとグダグダな内容。しかしながら、ファンからの反応は良好で、実際YouTubeのコメント欄には、「結局仲良しを見せつけられてる我々…だが、それが良い」「水溜りボンド仲悪くなるの無理説、立証」「仲悪くなりました、じゃなくて、正しくは、仲悪くなれませんでした かな?笑」「2人が羨ましい」「こんな風仲良くになれる人欲しい」と、称賛のコメントが相次いでいた。


 水溜りボンドは2015年1月1日より、一度も休まずに毎日動画投稿を続けている。普通ならばどんなに仲が良くてもその間に一度や二度、大きな喧嘩がありそうなものだが、そうならないのは、2人の穏やかな人間性あってのことと言えるだろう。仲の悪さを演じようにも演じられない2人を見て、これからもその関係性が揺らぐことはないと感じ取ったファンはおそらく多いに違いない。


(こじへい)