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凌がモテる理由は“余裕と雄々しさ”にあり? 『テラスハウス』第23話未公開映像

2019年11月23日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。11月19日にYouTubeにアップされた未公開映像には、凌と花が温泉デートの帰りに行ったディナーの模様が収められていた。


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「髪の毛ピンクの子と初めてデートしたから」


 23rd WEEKの本編で、念願だった凌とのデートを勝ち取った花。凌の運転でゆったりとドライブを楽しみつつ、『箱根小涌園ユネッサン』へと向かった。到着すると、早速花の水着選びで大盛り上がりする二人。出かける前は、花が凌のことを意識しすぎるあまり、彼らの間にはやや距離があったが、ここにきてグッと距離が縮まっていく。その後の温泉デートでも、恋愛観などの深い話を交わし、急激に親密度を増していった。


 出会う前から気になっていた凌に、一目会った瞬間、恋に落ちた花。その瞬間から彼女は、こんなにわかりやすいことってある!? ってくらい、乙女モード全開な日々を送っている。そんな花の真っ直ぐな想いが報われるかのように、凌も彼女に興味を持ち出した印象だ。今回のデートはお互いに笑顔が多く、自然な空気感で、純粋に楽しんでいる様子が伺えた。ここから、ついに二人のラブロマンスが燃え盛っていくか……と思いたいところだが、一つ気になる点がある。それは、凌から圧倒的な“モテ男”感が漂っていることだ。


 実際に、テラスハウス内でも、凌はモテている。花が好意を寄せているだけでなく、愛華もまた「凌くんが一番カッコイイ。一番好きなタイプ」と明かしており、ここ最近では彼を気になっているような言動が目立つ。ちなみに、香織も卒業インタビューで「正直もっと話したかった。凌が初期メンバーにいたら、まずは絶対に凌とごはんに行ってたと思う」と語っている。


 では、なぜ凌はモテるのか。その答えは、22nd WEEKの本編で春花が口にしていたこの言葉に詰まっているように感じる。「頼りになるよね。包んでくれそう」。そう思わせるほどに、凌には余裕と雄々しさがあるのだ。


 誰にでも優しく接し、常に精神が安定していて、いつでも“相手に合わせた正解”を提示できる心の余裕と内外から溢れ出す雄々しさ。この“相手に合わせた正解”というのは、恋愛とそれ以外の日常生活の二つの場面があげられる。


 恋愛面で言えば、相手の女性が理想とするであろう男性像を予想し、自身の中からそれに似たものを見つけ出して、プレゼンする能力だ。たとえば、“姫”扱いに慣れていそうな春花には「(恋人には)お世話したくなっちゃう。俺、朝ごはん作るし、髪とかといてあげたい」とさらっとアピールし、純朴で乙女な花には「俺、何回もフラれたことある。中高男子校だったのよ。女の子、めちゃめちゃ苦手で」とウブなエピソードを披露。極めつけに「(女遊びは)嫌なんだよね、あんまり好きじゃない。だから、女友達が少ない」と真面目さを押し出した。まさに花の価値観に寄り添った完璧な答えと言える。


 一方で、モテてきたであろう愛華には、誰も傷つけない冗談で交戦していく。久しぶりにテラスハウスに帰ってきた凌が「楽しいことあった?」と聞いたときに、愛華が「凌くんがいなくて、なにもなかったです」と上目遣いで答えたシーン。おらそく、多くの男性が一発で落ちるだろう。それほどまでに破壊力抜群の攻撃だった。だが、凌はハイタッチを求めながら、「100点の回答!」とすかさず返答。愛華とは常に軽口を叩き合いながらじゃれている印象だ。そんな手に入りそうで入らない距離感が、愛華の心をより刺激しているのではないだろうか。


 もう一つの場面“日常生活面”で言えば、たとえば彼が“汚風呂場問題”や、“食器放置問題”を掲げたとき。「嫌だな」と不快に思ってイライラしても、彼は決して声を荒げたり誰かを責めたりはしない。平常心でみんなに「どう思う?」と疑問を投げかけ、「掃除しない?」と優しく提案していた。ペッペとはお互いの目標について熱く語り合い、「英語を学びたい」という流佳にはバカにしたり笑ったりせずに日常生活の中でレクチャーする。一人ひとりに合わせた接し方をできる凌は、相手に「楽しい! 心地いい!」と思わせる天才なのだ。


 23rd WEEKの未公開映像でも、花が初めてのご飯デートに緊張していると、凌は「一緒にお風呂入ったんだよ?」と冗談を飛ばして、一気に場を和ませていた。ほかにも、「髪の毛ピンクの子と初めてデートした」と笑ったり、花の家族のことに興味を持って聞いたりと、花が喜ぶであろう言動を着実に積み上げていく。それだけでなく、自分のこともしっかりと開示する凌。「親と仲良いよ。お父さんがさ、中学校のときから俺のコーチだった」と家族関係のことや思い出話を楽しそうに打ち明けていた。


 凌のことを香織が「彼がいる時間は、一番家の自分だったから、すごく楽だった」と振り返っていたり、愛華が「凌くん、すごく話しやすい。素……っていうか普段友達と話すようなしゃべり方ができる」と評したりしていたように、彼には相手の警戒心を解いて、リラックスさせる力がある。トークを自然に楽しむことができ、相手に気を遣わせない。同時にどんな時も動揺せずに、どっしりと構えて落ち着き払っている凌には、圧倒的な包容力も備わっている。


 はたして、“モテ男”凌の心を射止めるのは、誰なのだろうか。(文=朝陽空)