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『ジョーカー』ヒットで急遽再発、映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』

2019年11月22日 11:30  CINRA.NET

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『容疑者、ホアキン・フェニックス』©2010 Flemmy Productions, LLC
映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』のDVDが2020年1月17日から再発売。また1月1日からVODプラットフォームでの配信が順次開始される。

『容疑者、ホアキン・フェニックス』は、映画『グラディエーター』『ウォーク・ザ・ライン』で『アカデミー賞』候補に選ばれるなど、当時から「世界で知られるスター」として活動していたホアキン・フェニックスが2008年に突然の俳優引退とラッパーへの転向を発表し、その約2年後に公開を迎えた作品。

引退発表後はファンから悲しみの声があがっていたほか、主演作PRのために1度だけ出演した当時の生放送番組では、髭を生やした激太りの姿と挙動不審な様子を晒したことで、薬物依存への疑惑が囁かれていた。しかし、内容はホアキン・フェニックスが人生に苦悩する様子を演じたドキュメンタリーであり、実は引退も苦悩も全ては嘘で、彼の悪趣味なジョークだったことが発覚したことから、全米に波紋を呼んだ。なお、ホアキン・フェニックスは同作の製作のために、全ての仕事をキャンセルしただけでなく巨額の自費を注ぎこんだ。

同作の監督はケイシー・アフレック。作品内ではブルース・ウィリスやジャック・ニコルソン、ベン・スティラーといったセレブたちが次々と騙されていく様子や、「ラッパーになりたい」という彼の熱意に応えてプロデュースを引き受けたプロデューサーのショーン・コムズことディディの姿、ホアキン・フェニックスを本気で心配するベン・スティラーの様子などが記録されている。

同作の配給権はすでに消失し、DVDも絶版状態となっていたが、ホアキン・フェニックスが主演を務めた『ジョーカー』のヒットをきっかけに問い合わせが殺到したことから今回の再発売が決定された。