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オンワード樫山からEC専門ブランド登場、セットアップスタイルで"迷わない"コーディネート提案

2019年11月20日 20:22  Fashionsnap.com

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「アンクレイヴ」2020年春夏コレクション展示会より Image by: FASHIONSNAP.COM
オンワード樫山から、EC限定ブランド「アンクレイヴ(uncrave)」が2020年春夏シーズンにデビューする。2020年2月21日に同社のオンラインサイト「オンワード クローゼット(ONWARD CROSSET)」内で発売。親会社のオンワードホールディングスがデジタル分野における構造改革として進めるD2Cオリジナルブランド開発の一部で、将来的にEC限定ブランドの中核ブランドに成長させるという。
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 オンワードグループでは、C Channelとのコラボレーションブランドで2017年3月に「トゥー フェイシーズ(Two Faces)」を始動し、昨年11月からオケージョン向けブランド「フェテローブ(FeteROBE)」を販売。実店舗を持たないことで高品質な同社のものづくりを追求しながら、百貨店向けブランドと比較して価格帯を抑えた商品企画のノウハウを蓄積してきた。D2Cブランドの開発にあたり、近年多忙によりオンラインショッピングを利用する働く女性が多く、今後もEC事業の成長が見込めることから、仕事と子育てを両立する女性向けのEC限定ブランドの立ち上げを決定。ブランド名のアンクレイヴは「crave(欲しい・望む)」に否定の接頭辞を組み合わせており、機能性とデザイン性に優れたラインナップで「これがあれば他にはいらないと思ってもらえるようなブランドに」という思いを込めたという
 新ブランドのクリエイティブディレクターにはファッションエディターや広告ディレクションを手掛ける東原妙子を起用し、トータルプロデューサーに宮井雅史を迎えた。オンワード樫山で宮井は2005年に事業部長として「ローズブリット(rosebullet)」を立ち上げ、退社後2009年には「キットソン(kitson)」の日本上陸時にキットソンジャパン社のブランドプロデューサーを担当。2019年春夏シーズンからは、クロスプラスの新EC専門ブランド「ノーク(N.O.R.C)」のトータルプロデュースを手掛けている。
 アンクレイヴでは、オフィスと保育・学校行事の双方のシーンで着用できる服を探すのが難しいという女性たちの悩みに着目し、ボタンで開閉できるスリットを入れて自転車利用時も着用できるようにしたタイトスカートや、サスペンダー付きでアクティブなイベントでも着やすいパンツなどに加え、一枚でスタイリングが完成するワンピースを豊富に揃える。同素材で製作したジャケットとボトムスのセットアップを提案することで、コーディネートの難しさを軽減したという。このほか、デビューシーズンは遊び心がある商品としてイラストレーター関根正悟とコラボレーションしたTシャツも販売する。中心価格はコートが2万5,000円、ジャケットが2万2,000円、ブラウスが8,800円、ボトムスが1万2,000円、サンピースが1万6,000円。
 まずはオンワード クローゼットで展開し、ポップアップストアの出店などで顧客とのタッチポイントを創出する予定で、他社ECモールへの出店も視野に入れているという。このほか、オンライン上での購買導線を考慮して東原のエディターとしての発信力を活かしたSNS運用を計画。ネットブランド開発部長の高橋純氏は、「近年スタイリストやエディターなどを迎えたブランドが徐々に増えてきているが、アンクレイヴの強みはクオリティーの高さと価格のギャップ。オンワード クローゼットは元々当社の品質を信頼して購入してくださる方が多いので、品質の高さと着回し力に優れた新ブランドは親和性が高いと考えている」とコメントした。
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■アンクレイヴ:インスタグラムアカウント