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愛華がパニックに陥り、“素”をさらけ出す? 『テラスハウス』第22話未公開映像

2019年11月17日 11:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

 Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。11月12日にYouTubeにアップされた未公開映像には、“山チャンネル”を見てしまった愛華が、耐え切れずに泣いてしまう模様が収められていた。


(関連:新メンバー・花から最も“影響を受けた”のは春花? 『テラスハウス』第21話未公開映像


「これで泣くのもダサいじゃん……」


 22nd WEEKの未公開映像は、“Tears Looking At The Comments”というタイトル通り、YouTubeにアップされている“山チャンネル”の“コメント欄”を見て涙してしまう愛華と、そんな彼女を励ます他メンバーの姿が映し出されている。


 “山チャンネル”とは、南海キャンディーズの山里亮太が『テラスハウス』についての感想を一人語りするYouTubeチャンネル。山里の一人語りというコンセプトもあってか視聴者も自由に“一人語り”できるようにコメント欄が開放されている(未公開映像のコメント欄は閉鎖)。


 テラスハウスに帰ってきた愛華は、いつもとは明らかに様子がおかしかった。「なんかさ、今日、あの……」と言葉につまりながらも、必死に話し始める愛華。「ついつい、山チャンネルのコメント欄を(見ちゃって)……。そしたら、すごくて……。ウワッ! ってなった」と、やや取り乱しながら、早口で説明していく。頭の中がまだ混乱しているのか、周りの声は耳に届いていないようだ。一通り言いたいことを口にした後、愛華は「びっくりしてる、今、自分でも」と呟き、やっと一息ついた。


 その後も「『性格悪そう』とか、言われ慣れてきたって自分では思ってたけど、こんな大人数の人たちにもそう思われるんだなって思って、なんか……怖い。やっぱりショック受けてるのかな?」と動揺を隠せない愛華。「心構えをしてたつもりだったんだけど、いざなると、ちょっと……」と、『テラスハウス』に出演するにあたってある程度、誹謗中傷は覚悟していたが、実際に目の当たりにすると、そのショックが相当大きかったことを明かす。愛華は、同じ境遇にいる他のメンバーに思いを吐き出していくことで、徐々に頭の中が整理されてきたのか、今度は麻痺していた感情がふつふつと湧き上がってきたようだ。その感情を抑えられなくなり、「……ダメだ、ちょっと泣きそうになってきた」と必死に涙を我慢する。


 そんなパニック状態の愛華を見て、その場に居合わせた花、春花、凌、流佳の4人は、三者三様の反応を示した。


 女子プロレスラーである花は、どこまでも強く、真っ直ぐだった。「でも、なんかさ、思うのは、(誹謗中傷してる人たちは)何にも知らないわけじゃん? 愛華ちゃんのこと。何にも知らない人たちが言ってることってあんまり意味なくない?」「よくよく考えたらムカつくじゃん! 顔も見せないしさ、名前も言わずにさ、ネットを通して書いてるんだよ?」と、正論をぶつけて励ましていく。花の力強い眼差しと真っ直ぐな言葉からは、フェアプレイの精神が垣間見えた。同時に、何事もポジティブに捉えて前進していこうとする、花らしさがにじみ出ていたように思う。


 プロバスケットボール選手の凌もまた、花の意見に概ね同意しつつ、「事実じゃないじゃん?」「まぁ、もう見なきゃいい話だからね」など、愛華が重く受け止め過ぎないように、優しい言葉をかけていく。「俺らってさ、負けたらディスられる職業だから、自然とそういうのは見なくなるんだよね。それで自分のパフォーマンスに支障でたら、一番ショボいじゃん? だから、自分に害があるようなことはできるだけ避けてる、俺は」と愛華を心配そうに見つめながら、自身の経験に基づいたアドバイスを送る。また、「家の中で帽子!  危ないからね(笑)」と注意するなど、アンチが飛びつきそうなネタで愛華をいじりつつ、その場を和まそうと努めていた凌。バスケットボールというチームワークを重んじる競技を極めているだけに、彼の言動からは、愛華のメンタル面だけでなく、テラスハウス全体の空気も気にかけている印象を受けた。


 一方で、春花は「大丈夫だった?」と愛華を気遣いつつ、それぞれの意見に耳を傾けながら、相槌を打っていく。一旦話が落ち着いた合間を見て、「それってさ、第一印象じゃん? どんどんどんどんイメージを変えるのは、(これからの)えみちゃんの行動な気がする、全部」と、口にした。この言葉は、春花が言うことで説得力が増す。と言うのも、テラスハウスに入居したことで、春花は著しく成長し、変化したからだ。自分以外誰にも興味がなかった春花が、他人を思いやるようになった。特に、初期メンバーが立て続けに卒業し、新メンバーが一気に入ってきた今日この頃、春花は“頼り甲斐のある、みんなのお姉さん”になりつつある。22nd WEEKの本編では、春花自身、テラスハウスを通して様々なことに気づき、学べたことを振り返っていた。視聴者の第一印象をいい意味で変えた春花だからこそ、この言葉には誰よりも重みがある。


 そんな中、みんなの様子をただ外から静かに眺めているメンバーが一人。流佳だ。もう一つの未公開映像“The Truth Of That Matter”で、パーソナルジムのトレーナーに「最近、会話が上手くなりたいなって思うんですよ、トーク。いくら言葉の意味を知っても、それを上手く言えないから、難しいんですよね」と悩みを打ち明けていた。また22nd WEEKの本編では、『テラスハウス』を一人で鑑賞し、自身の不甲斐なさに相当落ち込んでいた流佳。つまり、彼は今、おそらく人生で一番、自信をなくしている最中なのだ。そのため、傷ついて取り乱す愛華を心配しつつも、何も言葉をかけられなかったのだろう。一人離れた席で、静観することしかできず、もどかしく悲しそうだった。


 最後に、今回の主役である愛華に改めて触れたい。涙をこらえながら「これで泣くのもダサいじゃん……」と悔しそうに俯く姿や、凌に「嫌な気持ちになったの?」と聞かれ、「え、全然なってない」と素っ気なく返す様子、イライラしながら発した「(コメント欄を見て)『くっだらねぇ、なんなんだよ』ってすっごい思ったけど」「褒められたいわけじゃないけど」「私は別に、表に出る仕事でもそれを目指してるわけでもない」などの言葉からは、彼女の負けず嫌いで頑固な部分が垣間見えた。同時に、見てはいけないとわかっているのに見てしまう抑えられない好奇心や、素直になれない性格、誹謗中傷を真っ直ぐに受け止めてしまう繊細さなど、新たな一面も。愛華は時折「(テラスハウスで)自分を出したいけど、どうやって出せばいいのかわからない」と悩んでいた。確かに、本編ではどこか余裕があるように見える愛華。だが、今回の未公開映像では、そんな彼女の素の一部が、さらけ出されていたのではないだろうか。(文=朝陽空)