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【池袋北口】"中国"で大ブームの「ザリガニ」食べてみた 麻辣・パクチーで泥臭さは皆無

2019年11月17日 10:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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池袋北口が、じわじわと中国街化がしているのをご存知でしょうか。中華街といえば、関東だと横浜のイメージが強いですが、池袋北口は観光地というより、中華系の食材店、レストラン、書店などローカルな店舗が集まっているという感じ。その数は年々増しているそうです。

今、中国では空前の「ザリガニ」ブーム。ザリガニの殻の剥き師は名門大学卒業後の初任給より高いと話題になっていました。実際、ザリガニはどんな味なのでしょうか? 池袋の"中国"で食べてきました!(取材・文:MAMI)

ザリガニを提供する店に行くと、聞こえてくる声が全部中国語

そもそも、なぜ池袋北口が中華街となっているのでしょうか。その理由は、駅近の老朽化した家賃の安いアパート。中国人留学生を中心に住み着き始め、外国人への空き店舗の貸し出しをきっかけに自然と中華街が形成されていったようです。

本当の中華街はこの雑居ビル群の"建物の中"にあるとも言われています(写真は路面店しか撮れませんでしたが)。池袋北口は、ビル屋上看板までもが中国商品の宣伝で、日本語併記されているものの中国語表記もありました。上を見て歩くことをおすすめします。

今回は雑居ビルの2階にある「小東北 串焼き」というお店に来ました。入ると、周りから聞こえてくる声は中国語のみ、ほぼ来店客は中華系の方で、「中国に来たのでは?」と錯覚してしまうほどです。

お店の人ももちろん中華系。来店時は中国語で対応していました。それほど中国客の来店率は高いのでしょう。メニューは一部に日本語表記がありましたが、ザリガニの箇所はなんと、中国語表記オンリー。写真がついているので、ザリガニ料理ということは判断できます。

「プリッとした歯ごたえではないが、エビだ!」

運ばれてきたのは、ザリガニの上にパクチーとごまがふりかけられ、独特なスパイシーな香りが漂ってくる料理。全部で10匹いました。ザリガニといてば赤黒いイメージがありますが、出てきたのは赤々としたものたち。迫力があります。

味付けは唐辛子と花椒のきいた「麻辣味」。ザリガニ臭いのかなと想像していたのですが一瞬で打ち破られ、意外にも食欲が湧いてきました。使い捨て手袋とバットが渡されます食べ方はカニなどと同じで手で甲羅を剥いて食べるようです。この甲羅が割と硬い。そりゃ剥き師も必要ですね。

掴んでみると、やっぱりザリガニですね。小学生のときに一匹だけ、虫かごに入れて育てていたことが一瞬フラッシュバックしましたが、考えないことにしました。爪のインパクト強いですが、大きさは割と小ぶりです。

頭と尻尾をとり、身を出します。取り出すと小ぶりのエビと同じサイズほどでした。味は「エビ?」「プリッとした歯ごたえではないが、エビだ!」と満場一致でエビでした。麻辣とパクチーで臭みがとれているのか、想像上のザリガニはそこにはいませんでした。本場中華風のエビようなザリガニを楽しむことができました。

その他、店内ではワニや、うずらの姿焼きなどの珍獣料理が食べられるそうです。池袋からぜひ"中国"へ入国してみてはいかがでしょうか。