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専業主婦の妻から「ブラックだ!転職しろ!」と責められる夫の悩み 月2回の飲み会に付き合い帰宅2時は"ブラック"?

2019年11月17日 08:10  キャリコネニュース

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ヤフー知恵袋に10月末、「妻が家を出ていくと言って騒いでいます」という相談がありました。相談者は転職して半年という男性で、会社の勤務体制について、専業主婦の妻から「ブラックだ!」「おかしい!」と責められ困惑しています。

日々の帰宅は21時半頃、みなし残業代を超えた分は残業代が出ず、月に2回ペースの飲み会は帰宅が深夜2時ごろになるそう。また、有休3日間の申請をしましたが希望日には取れず、結局2連休になりました。

これに妻が大激怒。「転職しろ!」とわめき、「今のままでは子どもは作らない」とまで言われています。しかし本人は「ブラックというほどでもない」という認識で、

「正直、転職活動が面倒くさいので妻に我慢してもらうしかないと思うのですが。どう思いますか?」

と問いかけました。(文:篠原みつき)

「会社が、飲まないやつは男じゃない!みたいな感じなので出ないといけないんです」

相談者は年齢や年収は不明ですが、営業職で、8時半出社の9時始業、定時は18時とのこと。つまり毎日残業していることになります。月22日勤務とのことなので、土曜祝日に出勤する日もありそうです。

しかし、最近では19時半に退社できることもあるし、職場の人間関係は良く、上司から頼りにされているとのこと。地方なので他もこんなものだろうという認識で、「今より酷くなれば転職も意味がなくなる」「妻に我慢してもらえば丸く収まるのでは」と、あくまで転職する気は無いようです。

確かによくある働き方で、悪質なブラックとまでは言えないような気もします。ただ、有休が取れないのは問題ですし、「パワハラもないし」と書いている割には、

「(飲み会は)付き合いですし、会社が、飲まないやつは男じゃない!みたいな感じなので出ないといけないんです」

などと綴っています。立派なパワハラではないでしょうか。

「頼りにしてるよ~って言えば大人しく給料以上の仕事をやってくれる優秀な人材」

ちなみに、11月は「過労死等防止啓発月間」です。厚生労働省は、脳・心臓疾患などの過労死につながる長時間労働の基準を、「週40時間を超える時間外・休日労働がおおむね月45時間を超えて長くなるほど、業務と発症との関連性が徐々に強まる」と警告しています。

相談者は、毎日3時間残業なら単純計算で月66時間の時間外労働。リスクゼロとは言い切れません。回答欄では、ほとんどの人が「ブラックだと思います」「奥さんが正しい」「3 日申請して 2 日しか許されないのは、違法性がある」などと断言し転職を薦めています。そのほか、

「頼りにしてるよ~って言えば大人しく給料以上の仕事をやってくれるんだから確かに優秀な人材です」

という意地悪な声も。

ベストアンサーは、「ブラックだとは思うが、相談者がブラック企業にしか必要とされない人材かは分からない」というもの。相談者は身の丈が分かっているからブラック扱いをされても平気だが、
「奥さんはあなたを、もっと価値ある男と信じているのでしょうね」と考察しています。

相談者の男性は、「そういう考え方もあるんですね。目からウロコでした」と返信しました。妻は子どもがいない専業主婦ですから、良くも悪くも全ての注意が夫に向いてしまいます。

少しパートでもしてみれば、と薦めたいところですが、専業主婦は妻の希望。それを叶えている相談者は「妻を大事にしている」というから難しい話です。実際に転職しなくても、いちど転職サイトに登録するなどして、自分の価値を測ってみてはいかがでしょう。何かアクションを起こしただけでも、妻の気持ちが収まるかもしれません。

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