いくつになっても恋というものは、突然現れ全身をかけめぐる。そんな経験をしたことある人も多いと思います。先日、派遣で事務をしている30代女性キャリコネニュース読者から「長く付き合っている恋人がいるにも関わらず、素敵な男性と出会ってしまいました」というお悩みが寄せられました。
しかし彼女には恋人がおり、結婚も考えているとのこと。ただ恋人は「お金がない。踏み込んだ話はそれが解決しないと考えられない」と言います。彼女は結婚したい、早く子どもがほしいそうで、恋人に対して「私自身もう30代になっていて、納得いかない部分もあります」と不満を持っています。
そんな中、職場で出会いがありました。「とても優しい方で、話も趣味が合うので楽しい」と。恋人とは趣味が合わず、映画を見る時は彼女が合わせているため、気の合う男性に惹かれてしまったようです。
「今の恋人はとても優しく、大事にしてくれているのは感じています。なので、他の人が気になっている現状が後ろめたいです。でも気になっている彼ともっと仲良くなりたい。彼の方も、私と話しているのは楽しいと言ってくれています」
しかし彼女、この好きな人には恋人がいることを伝えていません。女性は「久しぶりにときめいてしまったのかもしれません。気持ちを抑えられそうにありません。私はどうするべきでしょうか?」と綴ります。(文:ちばつかさ)
「お金がないから結婚しない」は、お金を理由に結婚を先延ばししてるだけでは?
まず、相談者さんと恋人の間で問題になっているのが「お金がないから未来の話ができない」ということ。結婚してからの経済的な破綻は、確かに夫婦間でのストレスになりかねないので「お金」に対してシビアになる恋人の気持ちはよくわかります。
しかし、良く言えば堅実で計画的ですが、見方を変えると「お金を理由に結婚を先延ばししている」ともとれます。そんな時に、新しいときめく恋です。人間の心理というのは、自分を正当化するためにあらゆる手段をとろうとします。
ときめく恋を正当化するために、恋人の悪いところばかりが目立ってしまう。なんて憎たらしい感覚。僕もその感覚にハマる時が多々あります。人間みなそうやってできているので悲観的に考えることはありません。
実は僕、無職で妻に結婚を申し入れました。貯金もありませんでした。背水の陣で臨んだ結婚は今年で11年目ですが、一年目に味わった苦しい時期は、今となっては幸せのハードルをグッと下げてくれました。ちょっとしたことでも幸せを感じられるようになったんです。
お金がなくったって結婚できるし幸せを感じられます。そう考えると、これは思いっきり僕の主観ですが「お金がいくら貯まったら結婚すんだ!」「貯まらなかったら結婚しないのか!」「お金が貯まっても何か別の問題が起きたらどうするんだ!」と恋人に言いたい。本人の気持ちを聞かないと本音はわかりませんが、お金を言い訳にしているとしか思えません。
完全燃焼こそが未来を明るく照らしてくれるはず
きっと相談者さんは優しい心をお持ちで、ときめいてしまったことで恋人に申し訳ないと思ってしまっていますね。でも、大丈夫です。結婚しても恋は突然やってきます。人を好きになってしまうときは、なってしまうんです。
だから、むしろ結婚していない今だからこそ、大いに恋をしてはどうでしょうか? もうボロボロになるくらい、思いっきり。なぜか? 例えばもし、恋の不完全燃焼のまま恋人と結婚したとしたら、夫婦げんかや問題が起きるたびに燃え残った気持ちがざわつくはずです。
「なんであの時あの人にいかなかったのだろうか?」と。そしてそれはときめいてしまった男性を選んだとしても同じことが起きる可能性があります。結婚してもしなくても、付き合っても付き合わなくても、何か問題が起きたときに「なんであの時……」と嘆くはずです。
未来のことがわからない以上、どちらを選んでも正解だし、不正解なんです。?どっちに転んでもシメタ"。この言葉は中学生の時に理科の先生が教えてくれた言葉ですが、正解がないならどっちに転んでもそう思えばいい。後悔をしないように恋をしましょう。
一途な恋を貫こうとする人は、それが崩れそうになった時、無理に一途に戻ろうとします。そのため歪みが生じ、自分を責めて苦しくなる。人生は一回しかありません。一途な女性から、結婚後に「もっと恋をすればよかった」という現実的な苦しみの声も多々寄せられます。
ときめいた心の高まりを無駄にしないように、思いっきり恋愛してみてください。完全燃焼こそが未来を明るく照らしてくれるはずです。
この30代女性はどうすべきでしょうか?あなたならどうアドバイスするか教えてください。
※キャリコネニュースではお悩みを募集しています。恋愛、仕事、人間関係など幅広く、男女問わず中学生から定年後のシニア世代まで、あなたのお悩みを聞かせてください。
【筆者プロフィール】ちばつかさ
合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で“野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】