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カジサック×QuizKnockが豪華コラボ お互いの魅力を引き出す“YouTuberの流儀”とは?

2019年11月15日 07:21  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 YouTuberカジサックとしてブレイク中のお笑いコンビ・キングコングの梶原雄太と、TBS朝の情報番組『グッとラック!』のコメンテーターも務めるクイズプレイヤー・伊沢拓司率いるYouTubeチャンネル「QuizKnock」が11月13日、コラボ動画をそれぞれのチャンネルで投稿した。


(参考:QuizKnock伊沢拓司、欅坂46と再びクイズバトル! 屈辱の罰ゲームをかけたリベンジ戦を振り返る


 地上波での共演もありえそうな2組だが、YouTuber同士のコラボはお互いのチャンネルでそれぞれ動画を出すのが通例で、同じ組み合わせでもホスト/ゲストという立場で企画の色が変わるのが面白い。今回のカジサック×QuizKnockのコラボも、両チャンネルの特色が出た内容となった。


 まず、今回のコラボを持ち掛けたというカジサック側の動画から紹介していきたい。カジサック動画の強みといえば、カジサック本人のトーク力にある。そのため、どんなゲストであっても必ずと言って良いほどトーク、もといゲストを中心に据えたインタビューパートがある。


 今回のコラボ動画においてもその要素は健在。伊沢と、「QuizKnock」動画のプロデューサーを務めるふくらPこと福良拳を招き、インタビューを展開した。そこでは、「QuizKnock」チャンネルを立ち上げたきっかけ、幼少期のエピソードなどが明かされ、さらにはふくらPが実は無類のお笑い好きで、「小学生の時香川に住んでいたんですけど、東京まで行ってキングコングのビデオも買っています」と知られざるエピソードを語る場面もあった。


 後半は早押しクイズパートへ。その名の通り、高難易度なクイズへの挑戦動画で人気を博するQuizKnockチャンネルとコラボするのであれば、この企画は欠かせない。ここで、クイズが苦手なカジサックは、自身の代理として高学歴なお笑いコンビ・田畑藤本(田畑は立命館大学、藤本は東大)を登場されるのだが、この2名はQuizKnock側のコラボ動画にも出演し、キーマンとして活躍することになる。


 一方のQuizKnock側の動画だが、こちらは早押しクイズのみ。しかし、カジサックチャンネルで行われた早押しクイズとは違い、「答えがお笑い芸人になる問題だけを出題する」という縛りが加わっている。この絶妙なギミックによって、クイズ王・伊沢の圧勝を封じ、カジサック、田畑藤本に活躍の余地を与えていた。なんともうまい采配だ。


 さて、そんな早押しクイズ企画の結果だが、カジサック側の動画ではQuizKnock側の圧勝。難問を次々と解き明かしていく伊沢、ふくらPに対して、カジサックが「うわー!」「すげー!」を連発していた。一方のQuizKnock側の動画では、カジサック側が接戦をものにしている。田畑藤本が、クイズ王・伊沢のお株を奪う優れた思考の瞬発力を見せつけ、また、クイズでは活躍できないカジサックも適宜ボケやツッコミを入れて盛り上げていたのが印象的だ。


 どちらの動画も「ゲストの良さ、すごさ」を際立たせる内容。こうした“おもてなし”でお互いに新たなファンを獲得するきっかけにするのも、YouTuber同士のコラボ動画の流儀といえるだろう。


(こじへい)