IT企業のシグナルトークは11月13日、年収が上がる食事をAIがアドバイスするサービス「Work Up」のオープンベータテストを実施する。期間は同月20日12時までの1週間で、その間無料で使用できる。
同サービスはユーザーの健康偏差値や余命、健康労働年数、生涯年収をシミレーションし、AIが年収の向上に繋がる食生活などの改善方法を提案するというものだ。実際に登録してみた。
「ゆで卵でクールダウン8.12万円Up」「記憶に残る味噌汁7.64万円Up」
最初に生年月、身長、体重のほか、現在の年収を入力し、質問に答える。内容は「みかんは白い筋を剥かずに食べていますか?」「月に1回以上生野菜サラダを食べています」という食生活に関するものが多い。
ほかにも「月に1回以上頭痛がしますか?」「1年以内に年収は増加しましたか?」といった健康や仕事に関するものがあった。約130問あったが5分程度で回答を終えた。その結果、「健康偏差値」「余命」「健康寿命」「生涯収入」が表示される。
この結果は、さらにカウンセリングに答えたり、仕事の頑張り具合を反映したり、AIおすすめの食事メソッドを実行したりすると変化する。試しに追加でカウンセリングを受けると生涯収入が4万円上がった。
特筆すべきは「食事メソッド」だ。メソッドはカウンセリングの回答により変化し、ユーザーにおすすめの食事が提案される。食事のビジュアルとともに「ゆで卵でクールダウン8.12万円Up」「記憶に残る味噌汁7.64万円Up」などが表示され、見ているだけで楽しい。
「根菜でちり紙要らず」をクリックすると、鼻水の症状を改善するために根菜を食べると良いと提案された。筆者は「週に1回以上、根菜や野菜を食べていない」「直近1か月間は鼻水が出やすかった」と回答していた。
月額9800円(税別)で2020年に正式リリース予定
統計データによる週1以上で根菜を食べていない人は、食べている人に比べて鼻水が出やすいリスクが2.24倍になるという。ページにはレンコンとニンジンのきんぴらのレシピが掲載されている。作業時間5分、調理器具は包丁・電子レンジといったことも書かれているのがありがたい。
このようにして筆者が根菜を食べると生涯年収は8.05万円上がるという。また仮に提案された食材が嫌いでも、同じ悩みに効くレシピも多数表示されているので安心だ。ちなみに筆者が食べると最も年収が上がるのは「温州みかん」で8.25万円増加見込みだという。
ほかにも、PCアプリをインストールするとPCでのパフォーマンス、使用時間やその時の顔の表情などを自動測定する。このデータも活用されるという。正式サービスは月額9800円(税別)で、正式リリースは2020年予定。健康経営を目指す企業向けの法人サービスも提供していく予定となっている。