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『ポケモン ソード・シールド』に『UNDERTALE』のToby Fox参加! トラック&作曲の経緯が公開に

2019年11月13日 08:11  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 株式会社ポケモンは11月8日、Nintendo Switch用ロールプレイングゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』(以下、『ポケモン ソード・シールド』)に収録される楽曲を先行公開した。


(参考:『スマブラSP』に『UNDERTALE』サンズがMiiファイターで登場 ゴエモンやロケット団らも追加


・Toby氏も「大きな名誉」と報告
 楽曲を手掛けたのは、人気インディーRPG『UNDERTALE』を製作したゲームクリエーター・作曲家のToby Fox氏。彼はTwitterにて「遂にこの発表が承諾された。『ポケモンソード・シールド』のトラック作曲を頼まれた! ポケモンに参加できたのは大きな名誉。ゲームがリリースされたら、ぜひ楽しんでね!」と喜びの報告をしていた。


・経緯を綴った手紙も公開
 ポケモン・カンパニー・インターナショナルは「『UNDERTALE』ゲームクリエーターToby Foxからの特別な手紙と曲」についてニュース欄で掲載(参考:https://www.pokemon.com/us/pokemon-news/a-special-letter-and-song-from-undertale-game-creator-toby-fox/)。


 『UNDERTALE』がゲームフリーク(『ポケモンソード・シールド』開発元)の目に留まり、作曲を依頼するに至ったというが、そのことについて、Toby氏から経緯を説明する手紙が届いたとし、下記のように紹介した。


「皆さん、こんにちは! Toby Foxという名前を聞いたことがある? ちょうど今、私が言ったって。冗談はさておき、これが、一体どのように起こったのか興味があるだろうから、話すよ。


 むかしむかし、私は『UNDERTALE』と呼ばれるRPGゲームを作った。何らかの理由で、ゲームフリークの人々がこのゲームのファンになった。


 ある日、ポケモンの作曲家、一之瀬さんがTwitterで私をフォローしているのに気づいたので、彼に突然メッセージを送ったんだ。


 やがて、私たちは友達になり、ゲームフリークの他の多くの人々にも会えた! ある日、すき焼きを食べた後、カフェに行った。そこで、私は緑茶を注文し、唐突に『ポケモンの曲をいつか作れないか』と尋ねたんだ。


 ……彼らはイエスと言った! その場ですぐに、つくる歌のコンセプトを教えてくれた。家に帰る途中、インスピレーションで心が燃えていた。 サラリーマンの群れにもみくちゃになりながら、メロディーを忘れないように、何度も自分で歌った! 結果として、その歌をゲーム内で聴くことが出来るようになった!


 それは爆発的な力に満ちた激しいトラックだ。ポケモンの曲を作るように頼まれた時に感じたエネルギーと情熱を見せたかったんだ! ワイルドに行こうぜ、ベイビー!!! あ、ちょっと待って。


 それは私が作った唯一の曲で、ゲームにクリアするまで聴くことが出来ないので、まずは、ゲームフリークの音楽をしっかり楽しむようにしてね!? 足立さんと一ノ瀬さんは一生懸命働仕事をしたんだから、僕の歌を聴くためだけにゲームの先を急がないで。


 言うまでもなく、ゲームフリークの音楽をつくることが出来たのは、大きな名誉!とても幸せで感謝している。楽曲と『ポケモンソード・シールド』をお楽しみに!」


・Tobyの楽曲は本編を楽しんでから
 このレターに対して、ポケモン・カンパニー・インターナショナルは「Toby、ありがとう。11月15日から『ポケモン ソード・シールド』で君の曲を聴くのが楽しみ」と答えた。


 ちょっとした切っ掛けから、作曲家同士が繋がりトラックを手掛けるに至ったという、ゲーム製作の裏話。これを知るだけで、ゲームをプレイするのが何倍も面白くなりそうだが、まずはToby氏の言うように、本編を楽しんでプレイしよう。


(Nagata Tombo)