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女性の9割「生理が重い日は仕事を休みたい」、実際に休んでいる人は14.6%のみ 休まない理由は「仕事で迷惑をかけたくないから」

2019年11月11日 18:50  キャリコネニュース

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花王ロリエは11月11日、20代女性の生理に関する調査の結果を発表した。調査は今年10月にネット上で実施し、有職者・学生の20代女性300人から回答を得た。

生理に関する悩みがある人は88.3%で、具体的には「生理痛」(77.4%)、「身体のだるさ」(65.9%)、「気分の落ち込み」(58.7%)、「生理前のPMS(生理前症候群)」(47.8%)などが続く。

「腹痛がひどすぎて、立つのも精一杯な日があり、仕事も手につかない」

普段の自分と比べて、生理中はうまくいかないと感じることを聞くと、上位3つは「仕事への意欲、モチベーションが上がらない」(89.7%)、「仕事に集中できない」(82.7%)、「仕事の業務効率が下がる」(81.0%)となった。

4位以降、「感情のコントロールが聞かない」(71.3%)、「食欲のコントロールがきかない」(69.0%)、「パートナーのコミュニケーションがうまくいかない」(51.3%)、「家族とのコミュニケーションがうまくいかない」(47.0%)、「上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない」(45.7%)と続く。

「生理中であっても普段通り過ごしたい」に「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は98.7%だったが、実際に普段どおり過ごしている人は59.7%。具体的には、

「ちょっとした事でイライラしてしまったり、眠気が抑えられなくて仕事を休んだりしてしまいます」(福岡県 20歳)
「腹痛がひどく集中できない。精神的に不安定になり落ち込みなどがある」(岐阜県 21歳)
「腹痛がひどすぎて、立つのも精一杯な日があり、仕事も手につかない」(北海道 22歳)

といった声が寄せられている。また「生理の時期や痛みなどを自分でコントロールしたい」が94.0%だが実際にコントロールしている人は39.0%、「生理中は無理したくない」は96.7%だが、実際コントロールできる人は61.0%となっている。

「生理を恥ずかしいものだと思いたくない」(85.7%、実際恥ずかしいものではないと思っている人は76.0%)、「周囲を気にせず生理用品を購入したい」(83.0%、実際周囲を気にせず購入している人は74.4%)と、理想では気にしたくないけど現実は気にしてしまうという人が多いようだ。

8割が「生理中でも思いきり好きなことをしたい」だが、実際にそうできる人は3割

理想の生理中の過ごし方についても聞いた。「生理が重い日は仕事を休みたい」は86.0%だが、実際に休んでいる人は14.6%。生理が重い日でも休まない理由で最も多かったのは「仕事で迷惑をかけたくないから」(61.3%)となった。

2位は「仕事を休むほどではないから」(55.5%)だが、以降「生理で休むことが許されない雰囲気だから」(31.3%)、「周囲の理解が得られないから」(28.5%)、「上司や同僚の評価が気になるから」(21.5%)と続く。休む場合、「生理を隠して休む」が47.7%となった。

また「生理中であっても気にせずファッションを楽しみたい」は91.6%だが、実際に楽しんでいる人は42.3%。ほかにも「生理中でも思いきり好きなことをしたい」は77.7%だが、実際におもいきり好きなことをしている人は29.0%に留まった。

生理中の周囲との接し方を聞くと、「困った時は生理用品の購入をパートナーに頼んでいる」は63.3%だが、実際に頼んでいる人は21.3%、「生理で不調の場合、医師や専門家に相談したい」は71.7%だったが、相談している人は29.7%となった。