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戸田恵梨香×大島優子×林遣都、絶妙な幼馴染の関係性 『スカーレット』動き出した陶芸家への道

2019年11月09日 12:41  リアルサウンド

リアルサウンド

『スカーレット』写真提供=NHK

 『スカーレット』(NHK総合)第6週「自分で決めた道」では、喜美子(戸田恵梨香)が大阪から信楽に帰郷し、新しい道を歩み始める。


 膨らんだ実家の借金を返済するため再び信楽に帰ってきた喜美子。それは、絵の学校に通いながら荒木荘で働くという想像するだけで楽しくてワクワクする道を諦め、自分がどうなっていくか想像のつかない勇気のいる道だった。


 照子(大島優子)の実家の丸熊陶業で働くことになった喜美子。新たな仕事は、社員食堂のお手伝い。そこで絵付け職人の作業場を訪れる。高級品とされている絵付けの火鉢は、手強い親方・城崎(渋谷天外)がおり、関係者以外立ち入り禁止としている厳正な環境で制作を行われている。追い払われる喜美子だったが、初めて見る光景に心はワクワクしていた。


 以前から関係性がこじれていたことから丸熊陶業はとうとう城崎組を切ることに。そこで喜美子は絵付け職人に自ら立候補する。男の世界だと照子から反対をされるが、喜美子にとってそれは婦人警官を目指していた照子と同じ願望。どうなるか分からない勇気のいる道は、キラキラと輝く道に一変していく。翌朝、作業場に現れたのは新しい絵付け職人の深野心仙(イッセー尾形)。高名な日本画家だというが、城崎組が纏っていた雰囲気とは逆のくしゃみが止まらない、少し心配な風貌だ。


 ついに陶芸家への道を歩み始めた喜美子。同時に、第6週では照子(大島優子)、信作(林遣都)との久々の再会も果たしている。第36回では伊賀の祖母が亡くなり過去の自分を葬った“信様”こと信作、京都の短大への進学が決まっている照子、そして喜美子が丸熊陶業で揃い踏みとなる。


 毎朝、女子生徒から黄色い歓声を浴びる信作は、スーツに袖を通し意気揚々と2人の前に現れるが、“信様”としての魅力は喜美子と照子には伝わらない。照子と信作は、相変わらず友達がいないことで言い争いに。飴が酸っぱいというくだらない理由で再び喧嘩をしだす2人を仲裁する喜美子。仲の良い3人の関係性はあの頃から何も変わっていない。3人の絶妙なやり取りを観ているだけで思わず笑みがこぼれてしまう。


 喜美子が、絵付けがやりたいと照子に頼むシーンでは、照子のニヤニヤが炸裂。滅多にない喜美子からのお願いとあり、途中から照子のにやけは止まらず、喜美子からの抱擁に「気分ええなぁ。ギュー仕返しや」と第2週の柔道場以来の“ギュー”となった。


 第7週「弟子にしてください!」では、喜美子の絵付け師としての修行がスタート。しかし、常治(北村一輝)は喜美子に結婚相手を見つけようと探し始めていた。予告では、信作に恋人らしき相手が。そして、信楽に雑誌記者となったちや子(水野美紀)が現れる。独り立ちを果たした喜美子の土台を作ったのは、荒木荘の人々。ついに動き出した陶芸家としての道と並行して、信楽にいる喜美子と荒木荘がどのように関わっていくのかも、今後楽しみにしたいポイントだ。(渡辺彰浩)